17.笠置の沈下橋(潜没橋)
 相楽郡笠置町有市-飛鳥路 Map
俗に言う沈下橋、日本各地に存在する。私も、実に様々な場所で目にしてきた。しかし、私に限っては、それが、石桁橋である場合のみ紹介して来た。それ以外はほとんど撮影もせず。普段我々が目にする沈下橋は、高さが非常に低いので沈下橋と言うのはなんとなく理解できる。が、文字通り沈下している場面なんぞ、およそ見ることは、無い。おそらく、ネットで沈下橋・沈下橋と騒いでいる人達も(不肖私も含めて)沈下状態を目撃することはまず無いであろう。
ところがどっこい。全くの偶然なのだが、つい先日、いつも見えているはずの沈下橋が、何故か今日に限って姿が見えない。おかしいな?なんでだろう?と一瞬の空白。次の瞬間、そうカッ!増水しているから沈下していて見えないんだ、と、クッキリ認識。(これって、台風24号の置きみやげ) で、近づいてみると、見える、見える。イ、イヤ見えない。正に際っ際っの沈下状態。これ以上水位が浅ければ、なーんてことはない。これ以上深ければ、これまた、何にも見えないじゃん、で、チョン。今日は、ホント絶妙である。
この沈下橋、実は今から、5年ほども前に撮影していたのだが、如何せん石橋では無い。その日のお目当ては、その奥にあるJR関西本線の木津川橋梁。そんな訳で、これらの写真は、今日まで陽の目を見ることは無かった。フォルダに埋もれたまま、完璧に忘れていた。
この上の写真と下の写真、偶然だがほぼ似たようなアングル。沈下しているってことが良ーく分かる。
上2枚の写真では、どれぐらいの沈下状態なのか今一だが、この上下2枚の写真では一目瞭然。ちなみに、このおっちゃん(実際は3人)、橋と道路との接続部に泥がかなり堆積していたそうで、水中ポンプを持って来て洗い流しているところ。イヤ、正確にはこの時点ではポンプの出番は御終い。今は、鍬でついでにはびこっていた雑草を除去している最中。地元の方々です。水中ポンプが出て来ると言う事は、鍬やスコップでは難儀なほどの量だったに違いない。しかも、推測するに、当時の水位はもっと上の方だったことは容易に想像がつく。と言う事は、私が通りかかったのは、これまた絶妙のタイミングだったに違いない。おそらく、後1時間早ければ、後1時間遅ければ、チラ見で通過していたであろう。