出雲市街地の南側を神戸川がちょうど東西に流れている所がある。JR山陰本線からは約300m下流側に神戸堰橋と言うのが架かっている。そのさらに100mほど下流に奇妙な物が川を横切っている。旧名“神戸堰”。これまで、様々な堰を見て来た。その中で、この神戸堰は随分と奇妙な形をしている。半円アーチが16連繋がったマルチプルアーチ式堰堤である。ただし、現状の堰は実用ではなく、旧神戸堰のレプリカ版のようなもので、堰の役目は上流側の新神戸堰に譲ったとのこと。旧神戸堰は、6連で、各アーチはもっと大きかったらしい。その頃のことは知る由もないが、現状のアーチ堰も結構いい感じだ。水の流れ落ち具合が独特で美しい。残念ながら、今居る左岸側からは近づくことができない。 |