13.雉(キジ) |
葛城市-葛城山麓 |
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私は、毎朝ウォーキングに精を出している。葛城山麓へと向かう”坂道コース”、国道沿いを歩く”平坦コース”。我が家の周辺は、はっきり言って、田んぼだらけ。この時期、農家の人は、苗代造りに忙しい。坂道コースでは、田んぼを巡る様々な風景を味わうことができ、心和む1時間を堪能できる。この時期、最も注目しているのは、雉。この坂道コースでは、4ヶ所で雉の鳴き声を確認できる。毎回、決まった場所で鳴き声が聞こえるので、縄張りが確定しているのだと思う。しかし、声は聞こえど、姿を見るのは難しい。そんな中、坂道を下って来て平坦になる所では、遠目に姿を確認できる。先日は、スマホで挑戦してみたが、全くのズーム能力不足。今日は、デジカメと手造り1脚を持参。 何とか、なった。 |
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この、艶やかで、絶妙のグラデーションは、雄だけのものである。実にきれいで、カラフルで、極めて印象的な色彩である。これに反して、雌の地味な様は、驚くほど。
ところで、雉は日本の国鳥、だと言う事を、ご存じだろうか。やはり、特別な鳥なのである。 |
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私が子供の頃、雉は極普通にその辺に居たので、身近な存在だった。でも、今の時代、そう簡単にはその存在を感じることはできない。これまで、私の記憶では、鳴き声は、”ケーン・ケン”と聞こえていた。でも、この葛城の里では、どちらかと言うと、”ゲーン・ゲン”と聞こえているように感じている。時には”ゲーン・ゲン・ゲン”と鳴くこともある。3度続けるのは初めて経験する鳴き方である。 |
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家康が、ある時ある武将に対して、”雉も鳴かずば、撃たれまいに”と言ったとか。雉は、なんで、あんな大きな声で鳴くのだろうか?何となく、人間が近づくと、わざわざ鳴いているような気がするのだが。おそらくは、縄張りの主張だと思う。あるいは、雌への自分の存在の主張か。 |