7.清水の火矢
 京都市東山区清水1丁目 Map
原則として夜間のバイク走行はしない主義だが今度ばかりはそうも言ってられない。
神護寺からの帰り、東山に立ち寄る。
清水寺のライトアップをどうぞ。
これは、正面入口付近からの撮影です。(中へは入らず)
3脚セットですが、私のカメラではこれが精一杯。
目の前を往く人々がゴーストのように浮き上がるのはちょと気味が悪いが、脚立でも持ち込まない限り、いいアングルを確保することは無理な相談。
恐ろしいほどの人出です。
レーザー光線?だと思うのだが、天空を切り裂く火矢の勢いはなんとも幻想的だ。
見えているのは、左に仁王門、右に西門および三重塔が重なっている。
下の写真は茶碗坂の下の方にて撮影。三脚無しの手振れの見本。
ライトアップを待つ間の1時間ほどを三重塔の下でじっと待つ。さすがに陽が落ちると寒くなる。
すると暮れ色に染まる目の前の広場に突如舞妓さんのお化けが登場。4人組である。
案内の女性に先導されて私の目の前で各人のデジカメを一つ一つ取り出しては記念撮影が始まった。すると、まばらだった広場があっという間も無く、人人人。
ハングル語が英語が・・・さかんに飛び交う。
真っ先に寄って来るのは、やはり外人さんだ。
ジャパニーズマイコサーン!!オープリーズ!
最初は戸惑っていた4人だが、一躍広場のスターに躍り出た。
こうなるともう、あっちのカメラにピース、こっちのカメラにピース。
ケラケラ笑って、急に打ち解け、フラッシュの洪水。
外人さんが人だかりを作ると、遠目に見ていた日本人観光客もおっとり刀でその周りを取り囲む。
ミーチャンハーチャンに留まらず、おじいさんまでノコノコやって来る。
困ったのは案内役の女性である。予期せぬ事態(あるいはある程度は予期していたかも)に、しばしじっと待つしか無い。
頃合を見計らって、ハーイ、ではそろそろ行きますよ。
広場には、一瞬にして静かな世界が戻ってきた。

こういうのを傍目で見ているのは実に面白い。
あの4人組にとっては、忘れられない京の思い出になることであろう。