2020.10.27(火)晴れ 川棚町では、大村湾にニョキッと半島が突き出ている。その突端に大崎温泉と言うのがある。温泉に湯ったり浸かり、しばし虚脱感に浸る。その駐車場で目覚める。今日も快晴。長崎の旅4日目をスタート。
45.小谷橋 長崎市三ツ山町
放物線石アーチ
ここは、R45からの分岐道が分かりにくい。NAVIは右へと言うが、道路があるようには見えない。通り過ぎてしまう。その先でUターンして戻り、慎重に細道に入り込む。小谷橋は放物線アーチだと言う。つい先ほど、山川内の大きな放物線アーチを見て来たばかりだが、こちらは小振りである。この大きさで放物線アーチと言うのは、ちょと記憶に無い。
2020.10.28(水)晴れ 昨夕は長与町で宿泊場所を物色。しかし、いずれも夜中には閉鎖するとのこと。仕方なく、総合公園のトイレの場所を確認した後、近くの金比羅神社の駐車場へと向かう。その駐車場で目覚める。今日も晴。長崎の旅5日目をスタート。
46.岩屋山稲荷神社参道橋 長崎市虹が丘町-岩屋町
太鼓桁
山口橋を再訪していると、意外と車が通る。ここは一番奥だと思っていたので、こんなはずは無いと思いつつ、この上にある稲荷神社目指して登って行く。すると、なんと小学校がある。こんな高い所では、通学が大変だろうと思う。参道は小学校の上から始まる。それにしても、車やバイクが結構な数駐車している。どうやら、登山客が多いのではないかと。参道をドンドン登って行くと、左手に稲荷神社が現れた。小さな太鼓橋があった。
60.梅園身代天満宮境内橋
太鼓桁
長崎市丸山町
そして、ようやく辿り着く。時刻は18時ちょうど。暗くてもストロボ撮影すればいいや、と高を括っていたが、なんとなんと、ここはフェンスで囲まれていて中に入ることができない。施錠されている。冗談じゃないよー、とは思うもののどうしようもない。薄明りの中、何となく鳥居の向こうに桁橋らしき物が見えている。これを撮影しておいて、明日の朝一で再訪することにして、駐車場へと戻った。ところが、翌朝、心はもう先へ飛んでしまっていた。
47.川内の石橋1号 〜 50.川内の石橋4号
長崎市深堀町5丁目
手熊町を後にして、南の方長崎市内に向かう。初めて女神大橋を渡る。長崎湾口を跨ぐこの橋は、ものすごい存在感がある。正に、湾と外海とを区切るゲートである。何となくだが、長崎湾が狭くなったような印象を覚える。料金は、100円。これなら通勤でも使えそうだ。ここは、深堀小学校の南西端。道路がクランク状になっている。そこに、川内公民館がある。この建物をはさんでわずか20mほどの間に石桁橋が4基確認できる。何となく、水辺のいい雰囲気が漂っている。
51.菩提寺の石門 52.菩提寺参道橋
アーチ石門 / 桁 長崎市深堀町5丁目
川内の石橋からさらに奥に入ると、菩提寺がある。見事なアーチ石門とその奥には、自然石1枚橋の両側に石桁を配置した、なかなかいい感じの石橋がある。
53.深堀鍋島家墓地石門 石門
菩提寺の奥には鍋島家の墓地がある。ここにも石門。ここに説明書きがあった。恥ずかしながら、これまで肥前鍋島と言えば、現佐賀県だとばかり思っていた。が、この深堀も肥前鍋島だったとのこと。要するに、長崎県と佐賀県を併せて肥前と言うのが正解のようだ。
54.深堀町5丁目の石橋 55.深堀町5丁目の水路橋
桁 / 桁 長崎市深堀町5丁目
菩提寺の東側には道路脇に細溝がある。階段を下りて来た所にはRC舗装の下に石桁。その少し上流には、地蔵のような物を祀った小さな祠があり、そこだけ少し広くなっている。その上隣には、わざわざ石桁をU字に刳り貫いたいわゆる水路橋風がある。その下は、小さな池状になっている。
56.戸町の石橋 長崎市戸町4丁目 とまち
石アーチ(ねじりまんぽ)
この何の変哲も無い住宅地の中の道路。奥は、ほとんど行き止まりのような感じになっている。ここに石アーチが潜っていると言う。しかも、ねじりまんぽ。なんで?なんで、ねじりまんぽにしなければならないの?私には全く理解できない。ねじる必要がどこにある?普通の石アーチでいいじゃん。もっと言えば、径間が短いのだから石桁でもいいじゃん、と思う。私はこれまで、29基のねじりまんぽを見て来た。1基がコンクリートブロックで、他の28基は全てレンガである。つまり、30基目にして初めての石のねじりまんぽ、ということになる。しかも、このねじれ具合はトップクラスである。見事ではある。が、正直、この形式は全く馬鹿げていると思う。全く必要の無い形式である。無意味。石工の苦労が偲ばれる。しかし、これを設計した技術者は、よくぞこれを仕上げたものだと思う。同じエンジニアとして、それだけは敬服する。意味の無い工学的芸術品である。

輪石内面が円弧になるように、微妙だが丁寧に削られている

私の立ち位置が通常のアーチ端部位置である。強烈に斜めっていることが分かる。
ちょうど、45°の直角三角形がピタリと収まるぐらいの感覚である。
57.戸町の桁橋 長崎市戸町4丁目
58.小菅修船場の石橋 長崎市小菅町 こすげまち
石アーチ   こすげしゅうせんば
盛り沢山の予定を一筆書きで踏破して来て、ほとんど休む事無く、ここまでやって来た。しかし、ここへ来て初めて、潮位が悪影響する場面に出くわす。ここは、対岸のマリンセンター。午後4時ちょうど。その対岸に小さなアーチの頂部が見えている。良く見ると、満潮時の潮位はもう少し上になるようだ。要するに、かろうじてアーチであることを確認できる際どい状況だったようだ。もう少し早いか遅ければ、全く見ることができなかったかも。これで良しとする。尚、向こう側端部は、もう少し状況は良かった。かなり不揃いの輪石。
59.小菅橋
薄暗くはなったが、まだまだ何とかなりそうだ。今夜の宿営地である海辺の駐車場に車を入れて、リュックにロープと長靴を入れて大浦橋を目指す。距離は大したことない。どうせ、深く潜り込むのだから、暗さは問題にはならない。むしろ、暗い方が目立たなくていいかも、とか思いながら。なんせ、ここは、その名も石橋電停。人通りが多い。しかし、現地へ行ってみて愕然とする。水深がえらく深いじゃないか。エーッ!と思ったが、ここも潮位の影響を受けるのだった。これは完璧に想定外。長靴の範囲を遥かに超えている。無理。即あきらめる。それならと、元々、森橋辺りから梅園身代天満宮までは歩くことにしていて、紙地図をコピーして来ていた。これを見ながら歩き出す。ところが、森橋・森伊橋・栄橋は首尾良く再訪できたものの、その先迷ってしまう。スマホで何度も現在地確認をするものの、それが紙地図のどこかが分からない。完全に住宅地で、公共物が何もない。こんなはずじゃなかった、とは思うものの、如何ともし難い。延々と階段道に悩まされる。こんな所には住みたくない、と思いながら。秋だから、あっという間に暗くなってしまった。散々迷った末、ようやく現在地が地図上で確認できた。梅園身代天満宮を行き過ぎていたことが判明。
2020.10.29(木)晴れ 活水女子大の西に大浦海岸道路と言う幅広の大動脈が南北に延びている。その海側には、緑色が続いている。埋立地であるが、広大な駐車場が配置されている。その西側にも、20台ほどがPできる小さな駐車場が続いている。今朝はここで目覚める。一晩で1000円。今日も晴。長崎の旅6日目をスタート。
61.稲荷橋 長崎市銀屋町 ぎんやまち
レンガアーチ
朝一で茂木町の河平橋を再訪し、再び中心部へと戻って来た。これから、覚悟していた長崎市街地での探索が始まる。大まかに3つの区域に分け、それぞれ最寄りのコインパーキングを利用することにして、とにかく歩き回ることにるする。時刻は7:30。まずは、稲荷橋。こんな所にレンガアーチが潜っていると言う。
88.不動の滝前の石橋
太鼓桁
長崎市本河内4丁目
妙相寺の左手を登って奥へ向かう。かなり登って行く。やがて、不動の滝らしきものが見えて来た。その手前、建物の間に向かって桁橋が架かっている。その先には石段が続いている。単なる円弧桁かと思いきや、太鼓橋である。
62.長崎銀行本店正門 長崎市栄町3−14
アーチ石門
眼鏡橋の直ぐ西側、大通の向こう側に長崎銀行本店がある。その入口には、きれいに整形された見事な石門がある。何となく、銀行側の誇り・こだわりが感じられる。が、道行く人で、これに目を付ける人はまずいないだろうと思う。
63.引地橋 長崎市興善町-栄町
レンガアーチ
ここは、女子高の目の前。しかも、ちょうど通学時間。先生方が何人か出て来て、交差点で生徒の動きを見守っている。その交差点の下にレンガアーチが潜っていると言う。しかも、暗渠。やりにくいこと、この上なし。ここは知らん振りして、そそくさと奥へ入り込む。20m程の所に溝の切れ目がある。躊躇すること無く、白い手摺を乗り越え、中に沈む。懐中電灯を頼りに、狭い中を戻る。頭の中では、こんなややこしい所、発掘しないでよー、後に続く者が苦労するからさぁ、と思いつつ。でも、レンガアーチに辿り着くと、ホッと安堵のため息。
64.真中橋 / 65.桜町橋
レンガアーチ / 桁 長崎市桜町
レンガアーチ潜り込みはさらに続く。少し東の方、似たような一画がある。今度は、工事の為の作業員が、あっちからこっちから、ワンサカやって来る。やりにくい。要するに、始業時間なのである。それが、大方通り過ぎるのを待って、やおら手摺を乗り越える。直ぐそこにレンガアーチがあった。そして道路に戻り、やれやれ、ややこしいのが終わったと思いつつ、何気無く坂道の上の方を見やる。すると、何故かそこだけ、周囲の石垣とは全く色が異なる部分が見えている。気になる。近づいてみると、下に石桁がある。通用口か何かがあったのであろう。
66.上町西の石橋 67.上町東の石橋
桁 / 桁 長崎市上町  うわまち
少し上の方に車を移動。予定していた所は満車だったので、少し西の方へ。そこから、東へ歩く。この辺だと思って下って行く。直ぐに、らしき所がやって来た。でも、なんか様子が異なる。でも、一応は下を見やる。すると、石桁が見えている。どうやら、一つ筋を間違ったようだが、結果的にニンマリ。これで、居場所が確認でき、本来の目的地へと向かう。この辺り、住宅地の間を縫うように一筋の川が流れているのだが、これが深い。ほとんど垂直壁。そこそこ川幅があるので、立派な桁組と思われる。
68.玉園町の石橋1号 69.玉園町の石橋2号
桁 / 桁 長崎市玉園町2
上町東の石橋の上流にも、似たような感じで石桁があるが、ここも横から見やるだけ。さらに、西勝寺の上の方にも、階段下に石桁。
70.西勝寺門前橋 71.西勝寺勝手口橋
桁 / 桁 長崎市上町5−19
72.聖福寺大雄宝殿前橋 73.聖福寺茶筌塚前橋
桁 / 桁    しょうふくじ 長崎市玉園町3
聖福寺には、13年前に訪問していた。境内に上がると、見覚えのある赤い石門があった。ただし、当時はそれ以上には踏み込まなかった。ここには、合計で3基の桁橋があると言う。今日はそれらを探しつつ、上へ登って行く。
74.聖福寺石門2 75.聖福寺石門3
赤い石門だけでなく、上へ登って行く途中にも2基の石門があった。地図は省略。
76.聖福寺池橋 1枚桁
境内の一番上の方まで登って来た。かなりの高さである。そこには、等高線に沿うかのように細道が延びている。その右手の方に、藪のような緑の一画がある。その中に入ると、枯れ池と小さなお堂、そして1枚橋がある。とてものこと、手入れされているとは言えず、廃景が漂っている。
77.立山2丁目の石橋 長崎市立山2丁目15
細道を左手に進む。その直ぐ先、右手に小さな石仏がある。その下に、細溝を跨いで桁橋がある。そこから下の方に階段道が一直線に延びている。幣振坂と言う。下の方に説明板があった。そこには古地図も。

この地図では、出島がクッキリと示されている。 ただし、海を示す青色部分は、現状ほとんど埋立地となっている。 龍馬の海援隊は、中央下の山手を示す所の中腹にある。
78.長崎公園庭園一枚橋
1枚桁
長崎市上西山町
ここも13年前に訪問していて、この橋も確認はしていたのだが、当時は、桁橋にはあまり積極的では無かったので、計上していなかった。
79.松森天満宮の御神橋
2径間太鼓桁
長崎市上西山町
80.片淵の石橋 長崎市片淵1丁目-新大工町
西山川に架かる大手橋の再訪の為、川の左岸側少し上流へと向かう。うまい具合に川底へ降りる斜路がある。そこから下り、右岸側へ渡る。すると、たった今居た場所の直ぐそばに、黒い四角い穴が開いている。戻りに近づいてみると、石桁橋であった。
81.桜馬場天満神社御神橋
太鼓桁
長崎市桜馬場1丁目
この橋は、現状ややかわいそうな感じになっている。元々がどうだったかは分からないが、高欄の両側はきつきつに挟まれ、窮屈この上ない。立派な太鼓橋なのだが。
82.旧長崎高商南西橋 83.旧長崎高商南橋
桁 / 桁 長崎市片淵4丁目1
長崎大学経済学部片淵キャンパス西側の西山川に拱橋は架かっている。ここを再訪するのだが、門には守衛らしき者は居ない。安心して少し南へ。結局、川底には降りる場所が分からず、上からの撮影で良いことにする。そして、そのさらに少し南、運動場がある。そこまで来ると、目の前に石桁橋がある。道路幅一杯に渡って石桁がビッシリ。ちょと意外な感じがしたが、それほどの広がりを感じる。さらに、運動場を東へ辿ると、そこにも同じような感じで、見事な石桁橋。単純な桁橋なのだが、存在感はスゴイ。
84.坂本のレンガ橋 長崎市坂本1丁目
レンガアーチ
レンガアーチの平野の階段橋と言うのが、この直ぐ下流にある。今日は、この階段橋を再訪して、そのまま川底を歩いて上流へ。そして、川から這い上がった先が、左の写真の前。黒っぽいRC壁面が見えている。これは、いわゆる堰堤(ミニミニダム)である。これを乗り越えて川底に降りると、RC舗装されており、水は溜まっていなくて歩き易い。奥に小さなレンガアーチが見えている。
85.妙相寺参道橋 長崎市本河内4丁目
ここには、見事なアーチ石門があるのだが、今回はそれ以外が目当て。前回は全く気が付かなかったが、石畳参道の途中に細ーい溝があった。と言う事は、その上にあるのは石橋と言う事になる。さらに、本堂の右奥には小さな池があり、自然石1枚橋もあった。
86.妙相寺池東橋 87.妙相寺池西橋
2023.05.01(月)晴れ くるまみち隊長との鉄道路線橋梁コラボ探索、遂に九州に踏み込むことになった。福岡から一気に長崎へ飛ぶ。トンネルを抜けたら長崎市のど真ん中。これには驚いた。海辺の長崎水辺の森公園のPで目覚める。2日目をスタート。
89.大浦橋 長崎市大浦町
石アーチ
懸案だった大浦橋。半分以上はあきらめていた大浦橋。ところが、隊長が、ぜひやりましょう!!干潮時刻を調べ、ロープと強力ライトを持参し、他人の目は知らんふり。ところが、若干到着が早過ぎたようで、長靴がギリドボン。そのままジャブジャブ奥へ。 径間10.19m
道路が異様に盛り上がっている。この下に大浦橋が眠っている。
90.(仮)中園橋梁 長崎市柳谷町
桁(JR長崎本線)
91.(仮)赤迫橋梁
桁(JR長崎本線)
長崎市若竹町ー赤迫1丁目
92.(仮)下新成橋梁 長崎市岩屋町ー赤迫2丁目
2径間桁(JR長崎本線)