この何の変哲も無い住宅地の中の道路。奥は、ほとんど行き止まりのような感じになっている。ここに石アーチが潜っていると言う。しかも、ねじりまんぽ。なんで?なんで、ねじりまんぽにしなければならないの?私には全く理解できない。ねじる必要がどこにある?普通の石アーチでいいじゃん。もっと言えば、径間が短いのだから石桁でもいいじゃん、と思う。私はこれまで、29基のねじりまんぽを見て来た。1基がコンクリートブロックで、他の28基は全てレンガである。つまり、30基目にして初めての石のねじりまんぽ、ということになる。しかも、このねじれ具合はトップクラスである。見事ではある。が、正直、この形式は全く馬鹿げていると思う。全く必要の無い形式である。無意味。石工の苦労が偲ばれる。しかし、これを設計した技術者は、よくぞこれを仕上げたものだと思う。同じエンジニアとして、それだけは敬服する。意味の無い工学的芸術品である。 |