2017.04.29(土)晴 岡山の石橋探訪の旅3回目。格段に陽が長くなり、初夏を思わせるような陽気である。 |
77.倉安川吉井水門 / 78.倉安川吉井水門の石橋 |
桁 |
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岡山市東区吉井 |
先日新しい水門情報が寄せられたので、これに関連してネット検索していると引っかかったのが、ここ。ひょっとして石橋があるのではないかと期待して来てみた。現地での確証は得られなかったのだが、片側に石桁が見えていたので間違いないだろうと言うことで計上することにする。 |
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それにしてもこの吉井水門、一の水門と二の水門とその間にある舟溜まり等で構成される設備だが、要するに、現代で言う閘門設備である。吉井川と倉安川との水位差を調節すると言う目的の為、1679年頃の完成だが、当時既にこの手の概念があったことに驚きを禁じ得ない。こういう設備の必要性が熱望されるような舟運が存在していたと言う確かな証拠である。ポンプ設備の無いこの時代のこと、おそらく専門の番人と多くの作業員が居て、大きな掛け声と共に門扉の開閉と調節をやっていたのだと思う。開通後の50日間で、なんと1000艘もの通航記録が残されていると言う。こういう前代未聞のアイデアを思いつく技術者がおり、それを是として建設許可を出す藩の姿勢、閑谷学校のある岡山藩だったからこそ実現したのかもしれない。お見事。石積みもすばらしい。 |
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