2017.03.25(土)晴 岡山県の平野部は佐賀平野と似ており、標高はゼロに近く、基本的に真っ平ら。川や用水路が網の目のように張り巡らされ、周囲は高い護岸で守られ、至る所、大小の橋だらけ。また、埋め立て地・干拓地には付き物である樋門も数多くある。従って、当然の如く石造りの何某、石橋の存在も多いと言う。今日は、岡山県の東部を流れる吉井川の河口に近い所東側一帯をメインに探索することにする。
1.高橋の懸樋 (石の懸樋) 瀬戸内市長船町土師 おさふねちょうはじ
2?3?径間桁
瀬戸内市域に入り、少し東側に入り込む。直ぐに香登川に架かる橋が見えて来る。その橋の手前の未舗装の堤防上を右手に入り込む。すると、その先に白い箱のような物が見えて来る。懸樋が保存されているのである。
2.多賀神社参道橋 瀬戸内市長船町磯上
橋の懸樋のほぼ真東の方向、低い山並みが見えている。その山裾に多賀神社がある。参道入口に桁橋がある。
3.千田川親水公園桁橋
3径間桁
瀬戸内市長船町土師
多賀神社を後にして、再びR69方面へと戻って来た。ちょうど香登川と千田川が合流している地点である。その千田川の流路に当たる左岸側に親水公園があり桁橋が移設保存されている。が、一風変わった配置で置かれており、オリジナルを再現している訳では無さそうである。尚、この香登川と千田川だが、親水公園の所で合流したものの、再び別々の流路に分かれて流れて行っている。
7.弘法寺山門前橋 瀬戸内市牛窓町千手 うしまどちょうせんず
2径間桁
岡山市東区西大寺一宮地区に別れを告げて、心細くなるような山道を東へ抜ける。R28に出て左折、少し北へ下って行く。直ぐに右手に大きな山門が見えて来る。歩いて近づくと谷川を越えて2径間の桁橋が架かっている。が、ちょと疲れている。
4.北島の町橋1号 5.北島の町橋2号
桁 / 桁 瀬戸内市邑久町北島 おくちょう
千田川親水公園を後にして、南の方邑久町東谷に向かったが、そこにある橋は石橋の痕跡はあるものの今一パッとしなかったのでパス。そこから西の方にあると言う余慶寺に向かう。どこかで川を北へ越えなければならないのだが、ウロウロ探していると歩道橋のような細い橋があった。バイクなら通ることができる。その向こうに岡山ブルーラインが走っている。そこを潜ると右手に石橋が飛び込んで来た。行き過ぎたものの歩いて戻る。
さらに
NAVIに従って余慶寺に向かうのだが、どうやら余慶寺はかなりの高見にあるようだ。その小山の登り口に向かっていると、細水路の奥にまたまた石橋が見えた。
6.余慶寺弁天池の石橋 瀬戸内市邑久町北島
1枚桁
クネクネ坂道を登ると、頂上付近は全て余慶寺関連の建物が広がっている。その参道の右手に四角い弁天池がある。と言うことは小島にあるのは弁財天。その前に円弧桁1枚橋が架かっている。
9.幸橋 瀬戸内市牛窓町牛窓
この橋は、約200年前の文政時代に架けられた。現在は、この駐車場の片隅に移設保存されている。橋板の上には2基の石碑が載せられており、私的には、気に入らない。この石橋とどういう関係があるのか。歴史的な石橋なら、もっと、らしく保存してもらいたいと思う。
2019.12.07(土)晴れ 大分での所用を済ませ奈良へと戻る。再び岡山で途中下車。先日の続きを。
8.千次神社参道橋 せんじ 瀬戸内市牛窓町千手
3径間桁
総社市での予定を終了して、13時半。今回はこれまでとし、奈良へ戻ることにする。ただし、どうせ軽自動車でユルユル帰るのであれば、帰りつつちょこっと寄り道してみる。そんな訳で、ブルーラインを東へ。以前、ここには山門前橋のチェックにやって来たことがある。その時には、それで満足して、それ以上のことをする気が全く無かった。が、その後、何気無くWEB地図を見ていると、上の方の池の中に橋があることに気づく。あそこの坂はすんごい急坂だったことを思い出す。でも、上の池が怪しいと思ったら、行かざるを得ない。で、現地に到着するとやっぱり、あの急坂を車で登る気にはならない。下に停めて、急坂をゆっくり登って行く。ひたすら登る。やがて、鳥居の奥に薄汚れた池があり、石橋があった。
10.本蓮寺門前橋 11.本蓮寺境内橋
桁 / 桁 瀬戸内市牛窓町牛窓
幸橋を後にして、東の方の本蓮寺を冷やかしてみる。歩いて石段に向かっていると、何となく足元に桁石があるのが分かる。どうやら、斜めに細水路が潜っているようだ。石段を登る。門を潜って右手に進むと、小さな2枚橋もあった。