春吉の眼鏡橋を後にして、旧R322に出て右折。道なりにJR沿いに登って行き、現R322との合流点をそのまま突っ切って100m先、心細いような細道に左折、くねくねと下って行く。直ぐに左手水路と一緒に右にガクッと折れる地点がある。上からは分かりにくいが、下をJR日田彦山線が通っており、いわゆる跨線橋となっている。つまり水路と道路とが一体となった跨線橋である。極めて珍しい、と言うか初めてお目にかかる方式である。右手にボロボロに錆びた鉄製斜路がある。立ち入り禁止ではあるが構わず鎖を潜って降りて行く。錆びがひどく、踏み抜くのではないかと気が気ではない。リブの上だけを踏むように心がけ、直ぐに下に着く。トンネルがある。その下手にレンガ製の跨線橋。微妙に楕円形のような、とにかく半円形ではない独特の輪郭である。そのアーチの向こうにさらに下手のトンネルが小さく見えている。上手のトンネルの中にオレンジ色の灯りが2つ見える。何かは分からないが、とにかく跨線橋に近づき1枚撮影。何気なく振り向くと、さっきのオレンジ色が大きくなっている。ドキッとしたが、それは2両編成の電車であった。クラクションを鳴らされあわてて退散する。通り過ぎる時にとにかく運転手に向けて挨拶を送った。すみません、と。 径間7.92m |
 |