2019.11.30(土)晴れ 恒例のくるまみち隊長からのお誘いメール。鳥取県のJR山陰本線をやりませんか?この区間での確定情報及びストリートビューを駆使しての確定と思われるものは、せいぜい6基程度。ま、1日もあれば楽勝でしょう。果たして、結果や如何に。
1.(仮)住吉橋梁 西伯郡大山町住吉
レンガアーチ(JR山陰本線)
小学校のすぐ西側、真っ直ぐな細水路が法面に向かっている。近づいて行くと、まず目につくのはその手前に見えるきれいなアーチ。でも、これは農道橋のRCアーチ。その奥にレンガアーチがあった。 径間1.84m
9.(仮)大塚橋梁 西伯郡大山町大塚
レンガアーチ(JR山陰本線)
気分が萎えてしまいそうなこの激藪。こんな所に一体全体何があるっちゅうんねん!と、本気で言いたい。しかし、しかし、地図上でそこに川が潜っているかもしれないと思った限り、行かざるを得ない。なんとも虚しい我々の性。果たして、やっぱりあった。しばらく、二人でせっせと藪払い。すると、ピカピカのシミ一つ無いオールレンガのポータルが現れた。苦労が報われる瞬間である。褒美のようなもの。やっぱり嬉しい。でも正直なところ、今回はもう勘弁してよー、と言いたい。6基どころか、すんごい数。ゲップゲップ。 径間1.83m
2.宮川橋梁 西伯郡大山町下市
レンガアーチ(JR山陰本線)
ここは確定情報。時刻は17時。写真では明るいが、実際はかなり暗くなって来た。上流側から覗き込むも、垂直壁で降りる訳にはいかない。即、下流側へ回る。こちらは水深が微妙に深く、長靴ギリだがゆっくり移動すればなんとか。入口に立つと、このアーチの大きさが良ーく分かる。加えて、インバートがその大きさを助長している。奥行きも長い。従って、大空間が広がっている。正に、ここに到達できる者だけの特別な空間である。 径間4.6m

下市川橋梁
この後、宮川橋梁の直ぐ東にあるチェックポイントを確認するも、さすがに暗過ぎる。明日一でやることにし、今夜のねぐらに向かうためにR9に出る。まずは食料の調達。ところが、R9には照明が全く無い。ヘッドライトとその光芒に浮き上がる反射板のみ。他は真っ暗。およそ、大阪奈良では考えられないような状況である。できればスーパーが望ましいが、無ければコンビニでもいい。ところが、これが全く無い。オイオイ、どうなるんだ?と思った時、突如右手前方に何となく大きな建物がボワーッと浮かび上がって来た。ひょっとして、スーパーじゃ無い?ってな訳で恐る恐るPに入ると奇跡的にスーパーだった。ったくー、冗談はよしこさん。
2019.12.01(日)晴れ R9沿いにある、なかやまパーキングエリアにて目が覚める。今日は予定の残りを早急に済ませ、できれば当初予定していた島根県に踏み込みたい。
3.(仮)下市川西橋梁 西伯郡大山町下市
レンガアーチ(JR山陰本線)
昨夕、アプローチを確認していたので、順調に入口に到達。このアーチも大きい。これほどの大きさなのに、川名称は不明。要するに、宮川橋梁の直ぐ東側である。 径間3.68m

今日は頂上付近は雲に隠れている

ほぼ真北からの大山。一晩で積雪が相当に増えている。
大山は独立峰なので、どこからでも必ず視野に入る。
この地方の人にとっては、無くてはならないオラが村の山。
4.(仮)豊成東橋梁 西伯郡大山町豊成 とよしげ
レンガアーチ(JR山陰本線)
Google Mapの航空写真及び地理院地図を見ると何となく分かるのだが、この大山の北側に広がる裾野は、尾根筋と谷筋が交互に放射状に連なっている。尾根筋には広大な畑、谷筋には水田あるいは畑が、ある意味規則正しく広がっている。そして、十分な広さの農免道路が線路の1本山側を走り、ここから、各尾根筋谷筋に律義に細道が伸びている。全て下り坂。多くの細道は、線路で行き止まりとなっている。我々のチェックポイントは、この谷筋にある。従って、農免道路を西へ向かいつつ、逐一細道を下っては引き返すことになる。延々とこのパターンが繰り返される。R9に出ることはほとんど無いし、できれば出たくない。信号もほとんど無い。ただし、この冬枯れと呼ばれる時期なのだが、畑作地から一歩出外れると、恐ろしいほどたくましい植生の壁が立ちはだかる。従って、必ず藪を潜り抜けて、その先にレンガアーチがあるかどうかを確かめなければならない。ちょと離れた位置からは、どこを水路が流れているかさえも判然としない。そんな訳で、くっつき虫の攻撃を受けながらも、薄暗い中レンガアーチが見えると、やっぱり嬉しくなる。もう、いい歳こいて、完全にアホの世界である。  径間1.84m
5.(仮)豊成西橋梁 西伯郡大山町豊成
レンガアーチ(JR山陰本線)
ここは、尾根筋から谷筋に下って行く途中の小さな沢。隊長は地理院地図からここが怪しいとにらんでいたようだが、かわいいのがあった。こんな所、レンガアーチにする必要があるのかと問いたい気持ちだが、ホント、当時の国鉄は律義。 径間0.92m
6.(仮)倉谷橋梁
レンガアーチ(JR山陰本線)
西伯郡大山町倉谷-豊成
ここは、入る路を間違えたことに気づき、再度仕切り直しで踏み込んだ藪の中。小さなアーチが見えたものの、びっしり苔生しており、薄暗いので直ぐにはレンガアーチとは分からず。ここも径間は0.92m。どうやら、広い谷筋ではなく、林の中の細沢筋には、この0.92mと言うのがミニマムのようだ。尚、苔を剥ぎ取ろうかとも思ったが、そのままにしておいた。
7.倉谷川橋梁 西伯郡大山町倉谷
レンガアーチ(JR山陰本線)
ここは確定情報。北側からアプローチ。ここもインバートはレンガ。 径間2.46m
8.真子川橋梁 西伯郡大山町東坪
レンガアーチ(JR山陰本線)
ここは、ストビューでの確定ポイント。倉谷川からはわずか数百m西側。パッと見には跨道橋のような印象を受けるが、路面の下を真子川が流れている。内面補強の複数の金属プレートが織り成す幾何学的模様が、いい意味でアクセントを放っている。川が合流する所なので、どちらの名称なのかが不明だったが、銘板で確認できた。 径間3.7m