Google Mapの航空写真及び地理院地図を見ると何となく分かるのだが、この大山の北側に広がる裾野は、尾根筋と谷筋が交互に放射状に連なっている。尾根筋には広大な畑、谷筋には水田あるいは畑が、ある意味規則正しく広がっている。そして、十分な広さの農免道路が線路の1本山側を走り、ここから、各尾根筋谷筋に律義に細道が伸びている。全て下り坂。多くの細道は、線路で行き止まりとなっている。我々のチェックポイントは、この谷筋にある。従って、農免道路を西へ向かいつつ、逐一細道を下っては引き返すことになる。延々とこのパターンが繰り返される。R9に出ることはほとんど無いし、できれば出たくない。信号もほとんど無い。ただし、この冬枯れと呼ばれる時期なのだが、畑作地から一歩出外れると、恐ろしいほどたくましい植生の壁が立ちはだかる。従って、必ず藪を潜り抜けて、その先にレンガアーチがあるかどうかを確かめなければならない。ちょと離れた位置からは、どこを水路が流れているかさえも判然としない。そんな訳で、くっつき虫の攻撃を受けながらも、薄暗い中レンガアーチが見えると、やっぱり嬉しくなる。もう、いい歳こいて、完全にアホの世界である。 径間1.84m |