2019.04.27(土)晴  昨年に続き今年もくるまみち隊長と共に愛媛へとやって来た。今年の探索地は、愛媛の西と南、高知の西。ゴールデンウィーク前日なので、ひょっとして渋滞も?と思っていたが、予想に反して実にスムーズに到着。道の駅どんぶり館で目覚める。
1.柳橋 宇和島市吉田町東小路-裡町 うらまち
この橋は、上から見る分には、親柱クッキリ以外には特にどうと言う事は無いようだが、川底に降りて横から見た途端、その極太桁に圧倒される。ものすごい存在感である。全部で7本。これだけの極太桁を丸ごと7本も揃えるのは、簡単なことでは無いと思う。見事である。
3.姫宮神社参道橋
宇和島市吉田町立間尻-東小路
さらに少し上流に架かっている。
4.船見橋 宇和島市大浦
4径間桁
この橋は、広見川の河口付近に架かっている。上から見る分には、極普通のRC桁橋としか見えない。しかし、少し横に回ると極太桁の桁組に驚かされる。ちょうど干潮に近かったため、長靴でジャブジャブ。下から見上げると、素晴らしさがヒシヒシと伝わって来る。
2.大工町の石橋 宇和島市吉田町東小路
柳橋の少し上流に進むと、これまた結構な長さの2本桁がある。たぶん、対岸の畑に行くための橋と思われる。
5.天神橋 宇和島市大浦
3径間桁
この橋は、船見橋の直ぐ上流に架かっている。西にある天満宮の参道橋と思われる。見た目3径間なのだが、元々は船見橋同様、4径間だったと推察する。どう見ても、右岸側の1径間だけ不自然にRCが張り出しており、車の通行か何かの理由でこうなったのではないかと。そのせいかどうか、2組の橋脚は、これまた不自然に左岸側に傾斜している。おまけに、右岸寄りの橋脚だけは、沈下でもしたのか少しだけ嵩上げされている。ま、それはともかく、この2橋はいずれ劣らず見事な橋である。
6.和霊廟寺入口橋 7.心字池小橋
桁 / 1枚桁 宇和島市宇和津町1丁目3
17時を回って、絶好の天気だった今日も、さすがに陽が傾いて来た。市内中心部の南西に、川が流れ、寺や神社が多い一画がある。今日の予定は全て終了していて、市内在住のH氏との待ち合わせ時間までの時間調整の為、最後にどこか、と言う事でやって来た。大隆寺の庭園のつもりで、ひょいと入ったのだが、池の中に色々と桁橋があった。
8.心字池橋 太鼓桁
9.心字池東橋 1枚桁
10.地蔵前橋
11.大隆寺南橋 12.大隆寺墓所前橋
桁 / 1枚桁 宇和島市宇和津町1丁目3
大隆寺庭園と思っていた和霊廟寺のチェックを終え、伊達氏歴代藩主・夫人の墓があると言う奥へと行ってみる。その途中、小さな門前と墓所入口に小さな桁橋があった。
2019.04.28(日)晴 今日は宇和島市在住のH氏に全ておんぶにだっこ。一人での探索とは大違い。氏の実に用意周到で適切なエスコートでややこしいアプローチもトントン拍子。
13.(仮)江ノ組南橋梁 宇和島市光満 みつま
桁(JR予土線)
昨晩、はるばるとO教授がやって来た。これに、地元H氏を加え、車3台・総勢4人での探索開始である。まずは、宇和島市域の予土線。このわずかな区間に、石桁・レンガアーチが集中していると言う。南から順番に辿ることにする。
14.(仮)江ノ組北橋梁 宇和島市光満
桁(JR予土線)
南橋梁へ向かう途中、左手法面から流れ出る細いRC溝が気になっていた。H氏も予定外だった場所。南橋梁をやっつけての戻り、早速、カメラを突っ込んでみると、RCBOXの奥に石桁が見えた。一同上流側へ回る。すると、そこは何やら工事をやった後のような特異な雰囲気。良ーく観察すると、どうやらこれは、昨年の集中豪雨の土砂災害の復旧跡ではないかとの結論に至った。谷筋の右岸側には、埋もれた谷から掻き揚げたと思われるかなりの土砂が分厚く堆積していた。重機は入れそうも無いので、おそらくは人海戦術。石積みポータルも、つい最近まで土砂に埋もれていたような痕跡があった。
15.(仮)日ノ組橋梁 宇和島市光満
レンガアーチ(JR予土線)
ここは、目の前まで来ているのに見えそうで見えない。でも怪しげな雰囲気はプンプン。案の定、見事なレンガアーチがあった。大空間が広がっている。正直なところ、こんな見事なのがあるとは思っていなかった。これは中央本線に持って行っても大きい方に分類されるだろう。径間4.57m
16.(仮)新屋敷南橋梁 宇和島市光満
桁(JR予土線)
17.(仮)新屋敷橋梁 宇和島市光満
レンガアーチ(JR予土線)
ここは、道路からは良く見える。ただし、右上はRCBOX。でも、左下の藪が気になる。何となく、アーチが見えているような気がする。RCBOXを潜って、上流側からアプローチ。すると、見事な石積みポータルの奥にレンガアーチがあった。驚くことに、川の傾斜に併せて、アーチも高さを3段に分けて調整している。その境目には三日月が。このタイプは、岡山県備前市と奈良県吉野郡の2ヶ所で確認されている。他にあったかどうか、記憶が定かでは無い。径間2.44m
18.(仮)新屋敷北橋梁
桁(JR予土線)
宇和島市光満
ここは、犬には吠えられるし、おまけに、民家の庭先のような所を通らなければならない。上流側に回ると、小さくて狭い石桁があった。
19.(仮)馬根橋梁 宇和島市三間町務田 みまちょう むでん
桁(JR予土線)
これは見事な石桁橋梁である。奥行きがかなりあるのだが、正にビッシリと続いている。しかも、かなりの斜橋。おまけに、途中で段差もある。
20.馬根橋 宇和島市三間町務田
これは、県道R57の橋である。予土線の馬根橋梁は、この川を少し遡った所にある。従って、最初に目にするのはこの橋である。道路の東側半分に石桁が残されている。昔の街道だったのではないかと思われる。