舞鶴市上安久
JR西舞鶴駅の北の方に城北中がある。今日は運動会の予行演習でもやっているのかスピーカーの声が元気だ。その南側の道路を東へ進み、道なりに線路を越える。そこから線路は東の伊佐津川堤防に向かって高度を増していく。正にその堤防の手前で一筋の水路が線路法面を潜って北へ流れている。そこがレンガアーチになっている。
舞鶴市岡田由里
JR西舞鶴駅前のR27を北へ向かいR175へ左折、西へ向かう。由良川を西へ越えるとR175は由良川左岸沿いを上流に向かう。やがて支流岡田川を越えるが、この時現橋の右手上流側下方に石造りアーチ橋が見えている。現橋を渡って即右折するといきなり河川公園に入る。そこから歩。隣は岡田中である。ここのスピーカーも元気だ。階段を下りて行くと自然と石橋を渡ることになる。私にとって久し振りの石造りアーチ橋である。輪石は小さいが隙間無くびっしりと並んでいる。壁石は平行積みで、細長の石がこれまたびっしりと積まれている。概して素朴で豪快な九州の石橋とはかなり趣が異なる。河川改修の時に現在の状態になったとのことで、当時の写真から類推すると、橋自体はほとんどそのままで、流路を真っ直ぐにしたために取り残される形となり、両端部を石垣でがっちり固めたという感じである。 径間12.34m、環厚0.49m
舞鶴市大川
R175からそのままR178に入り由良川河口に向かう。右手に由良川がぐっと迫った所に和江神社がある。参道橋は無いが何となく境内に踏み込んでみると、右手奥に小さな枯れ池があり池の中ほどまで突き出た桁橋がある。
岡田橋はかなり有名だが、その少し上流に広がる西方寺地区に棒谷橋と言う眼鏡橋があると言う。しかし、これまで様々ネット検索を行って来たものの、写真はおろか、そのズバリの場所は全く不明であった。ところが、最近の検索でようやく場所が判明した。地区の公民館前とのこと。しかし、公民館前と言われても、地図上に表示されている訳では無く、相変わらず不明であることに変わりは無い。そこで今回、航空写真を見て、民家では無い公民館風と思える屋根形状を見つけ出し、とにかくその場所へとやって来た。すると、確かにそこに公民館はあった。そして公民館前にポッカリ取り残されているような植生の藪の一画を良ーく眺めるとかすかにアーチの輪郭のような物が見えている。下流側の民家の前に降りてみると、同様に蔦状のものすごい植生に覆い尽くされているが、アーチらしき空洞を確認できる。上流側・下流側共にしばらく草刈りに専念。でもアーチは微妙に大きく、小柄な私ではかろうじてアーチの輪郭が分かる程度までが刈取の限度である。詳細は不明だが、輪石を除く壁石部分にはRCが塗られているようで、石積みがあるのかどうかは判別できない。輪石は非常に緻密できれいな半円形状を描いている。中は細水路と通路となっている。ただし、改めて周囲の状況を眺めてみると、何故この場所にこのような立派なアーチ式石橋を構築する必要があったのか、全く理解に苦しむような感じである。向こうへ行くのは道路を越えて行けば済む話である。何故わざわざ金のかかる石アーチをと思うが、何とも不思議な立地条件ではある。しかし、こののどかな大変静かなこの地で、正に“里の石橋”と呼びたくなるような、いい雰囲気を有した見事な石橋である。 径間2.7m、内高約2.7m、環厚0.31m
西舞鶴駅の北側に田辺城跡が広がっている。現状は舞鶴公園と言うようである。西側入口にはかつての城門が殿と聳えている。そこを潜って中へ入って行くとあやめ池がある。中央の島に向かって、2本桁橋と2径間桁橋が架かっている。
与保呂地区の奥には水源となっているダム・堰堤がある。このチェックに向かう途中に日尾池姫神社と言うのがあるので冷かしてみる。すると、参道入口に円弧桁橋、枯れ庭園には1本橋、その南側には小さな1枚橋があった。
東舞鶴駅の北東方面、与保呂川を越えた所に白糸中がある。道路を挟んだその直ぐ北側に白糸浜神社がある。参道橋は無いのだが、境内に入ってみると左手に枯池がありクランク状桁橋がある。悪くない庭園だと思うがまるで手入れされていないのは残念だ。
西舞鶴の西側を高野川が南から北に流れている。その高野川の西側の山裾には神社寺社がずらりと並んでいる。その一画、実は偶然に紛れ込んだのだが、たまたまそこに参道橋があった。府社朝代神社とある。
舞鶴市引土新
黒谷橋梁を後にして舞鶴市域に入り、R27をさらに下って行く。1kmほど先でちょと分かりづらいが、短いトンネルを出た所を谷溝が線路とR27の下を潜っている所がある。そこにレンガアーチが見えている。でもR27からは微妙な深さがあり降りる訳には行かない。線路を越えるのは気が引けるので、じゃ伊佐津川に降りてそこから遡るかと思ったが、ここは高いRC垂直壁の中間位置に開口部があり全く歯が立たない。仕方無くR27に戻るも、ここは躊躇している場合では無い。意を決して線路を乗り越え山側の藪の中に飛び込む。そこはいつぞやの大雨の痕跡だと思うが、枯木・枯竹がビッシリと埋め尽くし異様な景観となっている。ここも苔が生えたり多少の汚れがあるが、レンガ積の状態は良好である。 径間2.44m、内高abt3.23m