1.月ヶ瀬口駅跨道橋
レンガアーチ(JR関西本線) Map
相楽郡南山城村北大河原ウワノ-広手
これまで月ヶ瀬口は奈良県だとばっかり思っていた。現地へ行って初めて京都府だと知る。R24からR163へ。R163と並んで木津川とJR関西本線が東西に走る。月ヶ瀬口駅付近は線路はかなりの高見を通っている。R163から駅方面に降りていくと、現トンネル(新今山隧道)の隣にレンガアーチがある。両端部の輪石部分のみ石で積まれその他は全てレンガ製である。トンネルの途中でレンガの色が変わっている。
径間約4.6m、内高約3.98m
4.精華町下狛の橋
Map
相楽郡精華町下狛清神前
京田辺JR片町線薪水取橋梁から引き返す。
R22を戻る。行きしなに見えていた鞍岡神社を訪ねるも不発。その参道とも言うべき道路の南側に桁橋がある。民家の入口である。
5.精華町南稲八妻の橋
桁    みなみいなやづま Map
相楽郡精華町南稲八妻谷ノ池
さらに戻る。ついでだからR22から西の山裾の細い農道を南へ向かう。ちょと場所に自信が無いが大きな家の門前に桁橋がある。
6.稲植神社の橋
Map
相楽郡精華町植田上山
R22バイパスに出ようとして南を見ると神社の鳥居が見える。中央分離帯があるので向こうの車線に入ることはできない。しかたがない、そのまま30m程歩道走りして近付く。
坂の上に稲植神社。本殿は道路右手だが左手にも何やらある。何だか不明だが、その入口に太鼓状の桁橋がある。
2.月ヶ瀬口駅殿田川橋梁 相楽郡南山城村北大河原ウワノ
レンガアーチ(JR関西本線) Map
うっかりしていたが、跨道橋の隣には谷川が流れていて、そこにもレンガアーチがある。黒い汚れが一面を覆っている。 径間約4.0m、内高約4.5m

初めて中へ入ってみてビックリ! 思ったより遥かに大きい!
なんとなく、大崖川橋梁に雰囲気が似ている。
3.第248号橋梁 ねじりまんぽ 相楽郡南山城村北大河原荷掛
レンガアーチ(JR関西本線) Map
今日のメインは第248号橋梁である。ねじりまんぽとのことだが、相当にアプローチが難しそうだ。ダメ元でとにかくアプローチを試みる。確かに薮が深く何も見えない。直ぐ下流にある道路橋の下流側から下りて橋を潜り蟹の横ばいで崖沿いに上流へ進む。直ぐに平坦な川底を歩けるようになる。結局、なんじゃらほいとあっけなく到達。まるで拍子抜けだが、その思いとは裏腹に黒っぽいレンガアーチを見た途端、これは?と胸騒ぎがする。4重アーチなのだが、その端部処理がすごい。強烈なねじりまんぽであることを想像させるものがある。あせる気持ちを抑えて、とにかく入口を撮影。ゆっくりとアーチの中に踏み込む。これは感動ものである。高槻の奥田之端、大山崎の円妙寺とはまた一味も二味も違ったすばらしいねじれっぷりである。アーチ高さが微妙に高いのが雰囲気を良くしているのであろう。たぶん、この微妙な高さがみそなんだと思う。ねじれ具合を目でたどるとまるで左向きに吸い込まれそうになる。レンガの一枚一枚の色が微妙に異なっているのが幸いしてねじれ具合が実に良く分かる。ただただ残念ながら私のつたない腕では全てがピンボケである。やっぱり素手でストロボ撮影は無理である。3脚でタイマーショットでなきゃダメだと思う。いつか再挑戦を誓って後にする。というか、また来たいと強く思う。どうやら、ねじりまんぽ、やみつきになりそうである。 径間3.66m、内高3.85m
2008.11.01(土)晴れ 3連休の初日。午前中は用事があったので午後の数時間を再撮影に充てた。
約9ヶ月振りの再訪である。今日は3脚持参である。手振れの心配は無い。
光の当たり具合のせいかなんとなく表情が明るい。時折、隣を車が走り抜ける音がするが、それが過ぎると全くの静が訪れる。この瞬間がいい。ねじりまんぽと一人の自分と、そして静。私だけの世界が広がっている。ここは何といってもレンガ一枚一枚の汚れ具合が、変な言い方だが”芸術的”だ。人間が造った工学的なレンガの造詣に、年を経ることで自然が見事に味付けをし、何とも言えぬ芸術作品に創り上げてしまった。 今まで見てきた中で最高のねじりまんぽ!!

計測の為7年振りの再訪
2014.01.05(日)くもり。 2014年の活動初めとして、昨年末に続いて、大戸川発電所の約4.5km上流にある大鳥居発電所導水路の橋梁の探索を行うことにする。今回は、くるまみち隊長・O氏・Q氏・T氏の5人である。ところが、隊長が昨年末に撮影した大戸川発電所導水路暗渠内部写真を良ーく見ると、7号隧道呑口の上流側に別の欠円アーチが写っているとのことで、まずは、その確認作業を先に行うことにする。
大戸川発電所導水路の再調査及び大鳥居発電所導水路の全探査を終え、一同と分かれて帰途につく。
9.和束天満宮本殿前橋
Map
相楽郡和束町園大塚
昨年末探索した大戸川発電所導水路の2度目の撮影行の帰りに通過した和束町。R5の上を朱色の参道橋が越えているのを見て、これはいつかチェックしなきゃと思っていた和束天満宮。てっきり、その朱色の参道橋を越えて北へ登って行くものと思い込んでいたが、逆に本殿はR5の南側にあった。参道橋は無く、本殿への入口に不揃いの桁橋があった。
2014.04.07(月)晴 週末は寒風吹きすさぶ荒れ模様で、なんと、葛城・金剛山系はうっすらと雪化粧する有様。しかし、その荒天も日曜日の夜には収まり、一転して今日は、穏やかに晴れ上がった。こうなると、ちょと出かけてみたくなる。
10.恋路橋 相楽郡南山城村北大河原-南大河原
20径間桁 Map
木津川には何本か沈下橋が架かっている。その中で、JR関西本線大河原駅前に架かる、その名も恋路橋は石橋であると言う。ネーミングもなんとなくいい。駅前でR163からグイとUターンするように下ると、一目で沈下橋と分かる桁橋が、中央部の中州を跨いで長々と横たわっている。上流側を見ると、三角形の水切りと極太桁は明らかに石製である。直ぐに潜ってみると、6本の極太桁がビシッと並んでいる。対岸まで歩いてみると、水切りのいくつかはRC製の所もあるが、極太桁はほぼ全域で残っているように見受けられる。ちなみに20連。1径間は約4.4m。従って、20径間では88m、さらに両端部も付け加えると100mを越える長さになると思われる。桁厚50cm極太桁1本当たりでは約2.5tonほどの重量があると思われる。1径間当りの重量は約15ton。やはりこれぐらいの重量が無ければ、洪水時に、流圧に耐え、浮力に耐えて形状を保つことが難しいのかもしれない。
戀志谷神社
恋路橋を南へ渡って、道也に進むと突き当りに戀志谷神社があります。
2013.08.22(木)晴。 今週末は、どうやら天気は悪いらしい。ところが、天気が悪いと言うことは雨が降ると言うことで、これは、今では皆が切に待ち望んでいることなので、悪いどころが待望の雨なのである。願わくば、干天の慈雨にならんことを。で、それなら今のうちに、近場でどこか。今日は甲子園高校野球決勝の日である。故郷九州から延岡学園が勝ち残っているので、何としても勝ってもらいたく、中継が始まる12時までに戻って来ることができる範囲として、京都府南部のJR片町線の2基のレンガアーチのチェックに行くことにした。どちらも近鉄京都線から見えるとのこと。ただし、どの辺りなのかは忘れてしまったので、可能性のある所を北からチェックしながら南へ向かうこととする。
7.(仮)下狛前川北橋梁 相楽郡精華町下狛前川-米田前
レンガアーチ(JR片町線) Map
近鉄京都線とJR片町線が並行するのは、いわゆる馬坂跨線水路橋から南である。今日はここからローラー作戦でひたすら南へ向かうものとする。WEB地図では、そこそこ大きさのある川で無いと表示されない。ところが、幅1mほどの田んぼの用水路はかなりの数存在するのである。今日はこの手の用水路がターゲットである。ところが、皮肉なことに道路は線路と平行では無く、全ての用水路をくまなくチェックするのは容易では無い。キーワードは”近鉄京都線から見える”である。これを頼りにとにかく徐々に南へと進む。やがて、JR下狛駅の南へとやって来た。この辺り、両線路間はグッと距離が縮まって来る。そして、線路沿いの旧道と思われる道路がR22に合流する手前でやっと小さなレンガアーチを発見。白いガードレールと金網フェンスの向こうに、たぶん日照り続きで枯れてしまったと思われる夏草の向こうに小さな3重アーチが見える。近鉄は電車の本数が多いが、JRはのんびりとしたもんだ。悠々と線路を越えて向こう側に降りると、小さいがきれいなアーチであることが分かる。 径間0.91m、内高約0.62m

近鉄京都線からはこんな風に見えます
8.(仮)下狛前川南橋梁 相楽郡精華町下狛前川-十曽
レンガアーチ(JR片町線) Map
北橋梁を発見してやれやれと思い、さーぁ、次はどこだ?と思いつつバイクに跨ると、何のことは無い、R22に出たと思ったら即ブレーキ。おそらく100mとは離れていないだろうが、似たようなフェンスがあり、ビンゴである。雰囲気はほとんど同じだが、こちらは内高が高い。蜘蛛の巣を払いながら難無く近鉄京都線側に抜けられる。この時、私が水路に降りようとすると小さなバッタがピョンと飛び跳ねて逃げた。ところが運悪く蜘蛛の巣の餌食に。さすがに蜘蛛はこういう時の反応は実に素早い。ほんの数秒の間にバッタはグルグル巻きにされ、身動きできず。ま、これも自然界の弱肉強食の世界。バッタにとってはとんだ迷惑でかわいそうだが、この蜘蛛の巣は払わずにそのままにしておいた。 径間0.91m、内高約1.06m

近鉄京都線からはこんな風に見えます
大河原発電所 相楽郡南山城村北大河原川浦 Map
戀志谷神社を後にして、細道を東へ辿ると木津川に行き当たり、対岸に大河原発電所が見えています。右下に見えるのが主吐口の2連総切石アーチ、左下が余水吐口の総切石アーチ、さらにもう1基、レンガ建物左端付近の向こう側導水路終端部壁面にも総切石アーチがあります。たぶん、ここから休止点検時でもわずかに流れて来る導水路の余計な水を捨てるのだと思います。
大河原発電所取水口及び堰 相楽郡南山城村北大河原 Map
木津川は、発電所から上流に向かって半円を描くように大きく南側に回り込み、さらにV字にグイと向きが変わります。このV字部分に取水口堰と取水口があります。導水路は、取水口からは山の内部を直線隧道となって発電所に導かれているようです。この取水口設備の南端に悩ましいこれまた2連の総切石アーチが遠望できます。ズームアップしてみると奥行きは短く、塞がれていることが伺えますがゲート設備だったのではないかと思われます。位置的には余水吐きのような気もしますが、詳細は不明。私的には、石造りアーチ橋に分類したいのですが・・・。
悩ましいですネ、目の前に見えるのに手も足も出ない、出るのはため息のみ。
相楽発電所取水口設備 相楽郡笠置町有市 Map
大河原発電所の2kmほど下流に小さな相楽発電所があります。珍しく、目の前に取水口があります。いわゆる落差による位置エネルギーを利用するのではなく、大水量を利用するタイプのようです。この取水口の直ぐ前に、これまた悩ましい余水吐きのような、あるいは造船所の建造ドックのようなマッシブな構造物があります。その下流端には石アーチ。でも、良く見ると内部はRCで表面の全周を切り石で覆ったと言う感じに見えます。いつも思いますが、発電所の構造物って悩ましい物ばかりですね。
JR関西本線木津川橋梁 相楽郡笠置町有市平ノ畑-飛鳥路小ぶけ Map
相楽発電所の直ぐ下流には、JR関西本線の特徴的な形状の木津川橋梁があります。これがまた悩ましく、石造りの下部橋脚の上に石・レンガ橋脚が乗っています。実に不思議な構造ですが、途中で嵩上げでもされたのでしょうか??残念ながらアーチはありません。
2014.10.04(土)くもり 今日は、バイクのオイル交換の日。例によって通い慣れたR24を宇治市へ。その帰り、持ちネタの桁橋7基をチェックするために、まずは、石清水八幡宮へと向かう。
11.精華台6丁目町橋1号 相楽郡精華町精華台6丁目2−6丁目1
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京奈和道精華学研ICの直ぐ西に、けいはんな記念公園と言うのが広がっている。WEB地図で見ていると、その南側には小川が流れており何本かの橋が架かっているようである。ひょっとしてと思い、帰りがけにチェックしてみることにする。今日は少し西側の初めての道を走って来て、R72を西から東へ緩く下って来たのだが、この辺り一帯は野原を切り開いて新しく開発された非常に清潔な感じの明るい街並みである。公園が近づいて来るとR72の北側には大型店舗がズラリと並び、その一番公園寄りにホームセンターコーナンがある。ここまで下って来て、左手歩道の向こう、コーナンのPとの間に白い桁橋が点々としていることに気が付く。公園のPにバイクを置いて、まずはコーナンの前まで歩いて来ると、現在水は流れていないが細水路があり、キッチリ統一された同型の現代版3枚桁橋が4基架かっていた。で、肝心の公園の小川には、一番下流の水景園の入口前に架かっている橋のみが石橋であった。
12.精華台6丁目町橋2号 13.精華台6丁目町橋3号
14.精華台6丁目町橋4号 15.けいはんな記念公園水景園前橋