2016.02.12(金)晴 昨11日は近年まれにみるほどの完璧な晴天であった。空の色・空気のかすかな匂い・ほんのわずかな風、そして何よりも力強くも暖かく柔らかい陽射し、全てが完璧であった。して、今度の土日は春一番が吹き荒れるかも、との予報。そんな訳で今日のうちに、ウィークデイだが近場でと言うことで確定情報のある千里万博公園へと向かう。 |
今からざっと30数年前、私は会社のサッカークラブに所属していた。その名も日立クラブ。一応、一応だが当時の社会人リーグ?に所属していた。ま、と言っても何部かあるうちの一番底辺のリーグではあったが。それでも、天皇杯の予選にも参加していた。そんなある日、万博公園のサッカーコートで試合があった。この試合、負ける訳にはいかない。そこでわがチームが採った作戦、それは、勝てなくても絶対に負けない、と言う情けないもの。この場合の私のポジションは、なんと、右のウイング(普通なら喜ぶべきなのだが)。つまり、守備を固め攻撃は二の次と言う場合、一番守備的に邪魔にならない場所なのである。ところがどっこい、前代未聞の珍事が起きるから世の中面白い。あろうことか、左からのコーナーキックがニアで合わず、ファーに流れて来た。つまり、私の目の前。私は何となくこういうこともあるかも?と密かに心積もりができていたので、迷うことなくワントラップして右足を振り抜いた(さすがにカッコ良くダイレクトキックなんてできるものでは無い)。ゴール前に密集していた両チームの呆然とする視線を釘付けに、ほとんど角度の無い際どいコースだったが見事にゴール右ポストを掠めるようにしてゴールに吸い込まれた。チームメイトの驚きや想像に余りあるものがあった。これぞ草サッカー!!珍事と言う以外に表現が見当たらない。非常に印象的なゴールだったので今でもこの瞬間ははっきり記憶している。
その万博公園に、実にその日以来初めてやって来た。実は、外周道路は何回か車で走ったことはあったが、これまで一度も中に入ったことは無かったので、懐かしいという気は無い。東駐車場(二輪200円)にPして、意気揚々と東口へと向かう。今日はウォーキング!!入園料は250円也。いくつか大きな建物が建っているが、基本的には森と水辺と原っぱが広がっている。想像を絶するほど広大である。森の中に入ると昼尚暗く、とてものこと人工の森とは思えないほど自然な感じがする。ま、40年以上も経過すればそんなもんかもしれない。今日は、石橋巡礼様記載の8基の石橋が目標で、まずは日本庭園へと向かう。 |
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2.万博公園日本庭園心字池壱の橋 / 3.心字池弐の橋 |
2径間桁 / 桁 |
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吹田市千里万博公園 |
日本庭園は北側にある。ゲートを潜った所に大きな心字池が広がっている。それを東へ辿ると直ぐに石橋が見えて来る。おそらく5m以上はあると思われる大きな2径間桁橋である。その先は島になっており、向こう側にはほぼ半分の長さの似たような桁橋が架かっている。つまり両橋は一直線に連なっている。 |
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ご存じ、太陽の塔。でも不思議ですねー。2枚の写真で両腕の長さが随分と異なって見えるんですね。背面の写真って、皆さんほとんど見ることは無いですよね。 |
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ゲート前にあった日本庭園の3D地図。中央に石橋が表現されています。 |
4.万博公園日本庭園洲浜東橋 / 5.梅林入口橋 |
4径間桁 |
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2径間桁 |
日本庭園を東端まで行き、折り返す。心字池の北側遊歩道を西へ進む。やがて心字池に流れ込む二筋の川がある。その合流点付近が洲浜となっており、ここに4径間の桁橋が架かっている。
この橋を南へ渡って南側の細流沿いに西へ向かう。すると直ぐに梅林入口を示す立札が建っており、そこにも桁橋が架かっている。 |
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右隅と中央に石橋が表現されています。 |
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6.万博公園つばきの森入口橋 |
桁 |
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日本庭園を出て西へ進み、グルリと大きく南西側に回り込んで自然観察学習館へと向かう。この西側一帯は深い木立に覆われいくつもの細流が緩く流れている。池も多い。ほとんどの橋は飛び石橋かRCか木橋なのだが、どこかに石桁橋は無いものかと丹念に探しつつウロウロする。今日は積極的にウォーキングするつもりでいるので、来た道を引き返したり大回りすることに何の躊躇いも無い。やがて、まるでここは北海道?と思えるような印象的な東西に延びる一本道に出た。その直ぐ上流側に予定外の石橋があった。シメシメである。 |
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かわせみです。密かに期待していましたが、何とか1枚撮影できました。苦労しました。 |
7.万博公園自然観察学習館北の橋 /8.北西の橋 /9.西の橋 |
2径間桁 x 3 |
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そして、入園してちょうど2時間後、ようやく南西端にある自然観察学習館へ辿り着いた。建物の北側をグルリと巻くようにして細流が巡っている。その正に入口のアーチの下、及び角度にして45°西側、さらに45°回った位置に似たような形の桁橋が合計3基架かっている。 |
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10.万博公園紅葉渓の石橋 |
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4径間桁 |
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自然観察学習館の西側は石だらけの渓谷の様相を呈している。その名も紅葉渓。その一画に、パッと見には橋とは思えないような感じだが、自然石を4枚連ねた石橋が架かっている。 |
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孤独な狩り。ここには魚は居ないように思えましたが・・・ |