1.帯解八坂神社萬歳橋
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奈良市山町
帯解寺に立ち寄るも石橋は無し。そこから東の方へ向かうと直ぐに右手に八坂神社がある。鳥居の向こうにポツンと桁橋が置かれている。正に地面の上に置かれている。親柱が付いていて萬歳橋とくっきり彫られている。
3.鹿川橋梁

奈良市奈良阪町

レンガアーチ(旧大仏鉄道) Map
旧大仏鉄道跡の残り2橋梁は何となく場所が特定できていなかったのでほったらかしになっていたのだが。やっと場所が分かった。R44を北上する。鴻ノ池陸上競技場を右に見て、その先左奈良ドリームランドはやっぱり閉園になっている。そこから約1kmほど北へ進むと下りになりR754との交差点梅谷口を左折。ただしR754には入らずに左細道を下って行く。コの字型に草道を辿りR44の下に向かう。小川の右手上に細い逆Uの字の石アーチが薄暗く見えている。中を覗き込むと石アーチは入口だけで中はレンガアーチとなっている。アーチ基部中段はレンガが4段に迫り出している。ひょっとして昔はここに橋板が敷かれていて歩道として使われていたのかもしれない。
径間1.79m、内高約3.9m
6.東之阪町の橋
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奈良市東之阪町

旧街道筋をゆるゆると南へ進む。
左手に般若寺がある。拝観料
500円。ウッと思ったが地図上は池は無さそうだし、見送る。さらにゆるく下って行く。この辺り両側の民家の入口には小さな石桁がいっぱいある。全て無視しようと思って最後、ぐっと下り始めると右手に驚くほど立派な門構えの家がありちょっとした桁橋がある。これはさすがにチェックすることにした。
4.奈良豆比古神社参道橋

奈良市奈良阪町

Map
この後、木津川市の松谷橋梁を確認して本日の予定は終了。帰途に着く。R754を南へ向かう。青山の団地を過ぎると右手に旧道と思われる細道がある。そこへ入る。するとガラリと雰囲気が変わり、たたずまいが古風だ。昔の街道筋なのかもしれない。直ぐに右手に神社がある。通り過ぎようとして足元を見ると小さな桁橋がある。バイクを止めてチェックすると、奈良豆比古神社とある。何となく古そうな名前だ。中に入ると右手に池がある。長方形の池の中央に東西に細道が渡り、真ん中が桁橋となっている。カメラを構えてやっと気付いたが、向こうの朱色の小さなお堂は弁財天のようだ。
5.奈良豆比古神社弁財天前橋

2010.12.04(土)快晴。先週はバイクの駆動系故障で修理に出したまま、今日は歩きである。広大な奈良公園の中の南半分に相当する猿沢の池から春日大社に向けて歩くことにする。あまり期待はしていなかったのだが、小さいものまで含めると相当な数に上りそうだ。

8.嶋嘉橋 しまが 奈良市登大路町−元林院町−今御門町
2径間太鼓桁 Map
猿沢の池の南西に2径間太鼓橋の嶋嘉橋がある。明和7年とあるから2百ん十年は経過していることになる。これだから石橋はすごいと思う。また、よくぞ壊さずに残してくれたとも思う。ここは路地幅も狭いので車もゆっくりと通るし、そもそも交通量は知れている。後、100年でも200年でも、行政側が壊さない限り現状を保っていくであろう。今日は快晴である。猿沢の池の向こうに、天高く興福寺の五重塔が聳えている。
2.円成寺門前橋

奈良市忍辱山町 にんにくせんちょう

桁   えんじょうじ Map
奈良公園の中を南北に走るR169を北へ。般若寺交差点を東R369に右折。山手へ向かう。結構な登りが続く。やがて大柳生へ向けて下り始める。この辺り忍辱山町という。どういう謂れがあるのか変な名前である。直ぐに、ちょろっとした集落があり、左手に 円成寺がある。寺の南側にはちょっとした蓮池が広がる。私の自宅周辺では既に蓮の花は閉じてしまったが、ここでは今が満開である。気温差があるせいかもしれない。Pから池の横をゆるゆる進むと右手に石階段、その上方に驚くほど立派な門がある。階段は通行禁止だが、木柵の前に小さな桁橋が置かれている。初めて訪れる柳生の地、ざっと眺めただけだが正直なところやや期待外れの感がある。というか、ここからあの有名な柳生家が出たとはとてものこと想像ができない。

2009.09.05(土)晴れ。今日は夕方歯医者に行かなければならないので、近場、伊賀市の神社のチェックに出かけ、その帰り、奈良街道佐保川に架かるその名も“石橋”をチェックする。

7.石橋(い志ばし) 奈良市今在家町
4径間多脚式太鼓桁 Map
加茂から青山に出て、いわゆる奈良街道R754に左折、南へ向かう。ここは2度目だ。やがて右手奈良街道に入る。前回チェックした奈良豆比古神社を過ぎ、般若寺も過ぎ。ドンドン下って行く。そしてR369との合流点で佐保川を越える。前回もここで信号待ちをしたのだが、ここが石橋と知る由も無く通過。この橋が実は石橋だと森野氏は言う。梯子が要るとのことだったが、何故かその梯子が橋の横に固定されているではないか。従って、労せずして川底に降りることができた。もちろんジャブジャブだが。下を覗き込んで驚いた。確かに4径間多脚式桁橋が隠れている。要するに旧橋はそのままに、両端にRC桁橋を追加して車道幅を確保し、上面をアスファルトで舗装したもののようである。さすがにメインの街道だけに、実に堂々たる規模だったようである。脚は円柱である。3本×3列、その上に横桁を乗せ、さらに縦桁が4本ずつ渡されており、その上に橋板がびっしりと並べられているという構造のようである。親柱は4本共健在で、“石橋”と“佐保川”、“い志ばし”と“さほがは”とある。江戸時代の築造らしい。撤去せずにそのまま流用し、現在の交通事情に溶け込んでしまったことで、ある意味、本来の姿が保存されるという状況のようだ。  森野氏曰く“奈良で一番の石橋”
9.大湯屋の池橋 奈良市登大路町
2径間桁 Map
興福寺の東側、春日大社一の鳥居の北西側に立ち入りはできないが大湯屋という建物がポツンと建っている。その裏手には細長く池がある。奥に2径間桁橋が見えている。双眼鏡で確認して石橋であると確信する。ただし、ズーム撮影に頼るしかない。
10.春日大社参道馬出橋 / 11.馬出橋の下橋
太鼓桁 / 桁 Map 奈良市登大路町
春日大社一の鳥居を潜って春日大社の長ーい参道をゆっくりと進む。太った外国人のアベック二人連れ。ハングル系の若い女性二人組み。思わず声をかけたくなるほどかわいいグレーのプードルを連れて歩くきれいな日本の女性。オバチャンパワーの一団。きちんと三つ揃いのスーツになんとか帽子を被り杖を突いた上品なおじいさん。様々な人達が行きつ戻りつしている。そんな様々な人間模様を見ながら石橋を求めてゆるゆると進む。最初に遭遇するのが馬出橋。うまい具合に支柱に馬出橋とくっきり彫られている。小さいが独特の高欄である。一応太鼓橋である。太鼓桁はたぶん7条。その馬出橋の下流側にも桁橋が見えている。
74.平城氷室神社参道橋
桁     ⇒撤去? Map
奈良市春日野町
やがて、近鉄奈良駅から登ってくるメイン通りに出る。左折して少し進むと氷室神社がある。朱色の鳥居下にペタペタと桁石がある。
ここは、地図では奈良氷室神社とあるが、実際に神社に入って見ると
平城氷室神社とある。平城をならと読む。
75.茶室八窓庵西橋 奈良市春日野町
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国立博物館の南隣には地図では茶室八窓庵というのがある。その敷地なのかどうかは分からないが、最近整備されたばかりと言う感じで竹垣で囲まれたいい雰囲気の一画がある。その門前に現代風3枚橋が架かっている。
2013.08.10(日)晴れ。この夏は、連日のムシムシ猛暑日・酷暑日が延々と続いている。梅雨も含めて、我が家周辺にはほとんど雨らしい雨は降っていない。そんな奈良だが、8月5日から14日まで奈良公園では日暮れ時から約3時間、奈良燈花会(とうかえ)と言うのが行われている。これまではあまり気にしていなかったのだが、初めて行って見ることにした。
77.鷺池南橋/78.天理教校奈良研修寮前橋/79.荒池東橋
桁 / 桁 / 桁 Map 奈良市高畑町 Map Map
さすがに、今回だけはバイクを市営の駐車場へ預けることにした。300円也。そこは浮見堂の直ぐ近くで、必然的に燈花会の開始を浮見堂が浮かぶ鷺池畔で待つことに。19時の開始までにはまだ余裕があるので、撮影アングル調査も兼ねてその辺を歩き回っていると、順路となっている浮見堂周遊路に小さな2枚橋。その直ぐ上の車道南側には天理教校奈良研修寮と言うのがあり、その3ヶ所の入口前にそれぞれ桁橋。さらに鷺池の下流側にある荒池の東に広がる草地の中に2枚橋。

合計3基の桁橋が架かっています。左下には鷺池周遊路
12.春日大社参道平野茶屋前橋
Map
奈良市春日野町
さらに進むと、落ち葉を集めた焚き火の煙がもうもうと立ち込めた一画に茶店があり、その前に3枚橋。
13.春日大社参道色々1号 / 14.色々2号
桁 / 桁 Map 大仏殿方向への道を横切り、さらに進む。左手に名前の付けようの無い2枚橋。右手にも同様に2枚橋。
15.春日大社参道馬止橋
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やがて左手に万葉植物園入口のある所に出てくる。その手前に馬止橋。馬出橋と同形である。参道は右へ進む。
16.春日大社参道内侍道入口橋 17.春日大社参道鹿苑入口橋
18.春日大社参道壷神神社前橋
植物園入口の右手には内侍道というのがあり、その入口にペタペタと桁石が置かれている。細溝を斜めに跨いでいる。
参道右手は鹿苑入口となっておりここにも桁石が置かれている。
さらに参道
10m先左手には広目の2枚橋があり、奥にはやや疲れた朱色の壷神神社がひっそりとたたずんでいる。壷の神様ということで、某醤油メーカの奉納碑が立っている。
19.春日大社参道色々3号 20.春日大社参道鷺原道入口橋
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参道が大きく左カーブする所には端っこが少し欠けた小さな一枚橋。左カーブが終わった所の右手林の中、細道がある。鷺原道というらしい。興福寺大乗院の僧達が春日大社へお参りした道とのこと。
21.春日大社参道色々4号 22.下の禰宜道入口橋
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そして、にぎやかな一画に出る手前左手に桁橋。にぎやかな一画というのは、参道北側が観光バスの大駐車場となっており、団体客がどっと繰り出してくるからである。その右手には土産物店の横、下の禰宜道が延びており入口に桁橋。
23.春日大社参道車舎前橋
参道20m先右手には車舎という吹き抜けの建物がある。くるまやどり、と読む。
貞観元年
859年と言われても全くピンと来ない。へーっと思うだけである。
2013.08.23(金)晴れ。今日は奈良市内に用があったので朝一で出かけたが、早々に終了。昼までには随分と時間があるので、富雄駅西方のトンネルの手前にレンガアーチがあると言う情報を得ていたので、さっそく訪ねてみることにする。
80.山田開渠 奈良市三碓町  みつがらす
レンガアーチ Map
奈良市内からは、いわゆる阪奈道路を西へ向かう。行き過ぎると戻って来るのが面倒だなと思っているうちに、何のことは無い、一つ手前のICで降りてしまった。ま、距離は大したことないので、やがて無事に現地に到着。確か、跨線橋からトンネル方向を見て右手(北側)のはずなので、跨線橋を越えて近づこうとすると、何やら相当な範囲が一面工事中。線路沿いは植生が激しく、とてもじゃないがフェンスを乗り越える気にはならない。仕方無く南側に回ると、複線線路の北側正面にレンガアーチが見えた。マンション入口のゴミステーション背中のフェンスの隙間からカメラを差し込んでパチリ。この山田開渠、どういう謂れの物かは全く認識できていない。見たところ、まるで厚みが無いペラペラのようである。線路部分は完全に開渠なので、このアーチの意味がまるで判然としない。

近鉄電車最後尾の右手白いフェンスの奥
24.春日大社参道中の禰宜道入口橋 / 25.二の鳥居奥橋
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春日大社参道二の鳥居を潜って階段を登った左手には真黄色の一画があり、そこが春日大社の手洗い場所。通常、神社では龍が水を吐き出すのだが、そこはそれ、大きな鹿が巻物をくわえ、その巻物から水が流れ落ちている。ガイドさんの説明では、水道水だから飲んでも構わないとか。


手洗い所の右手には、中の禰宜道入口があり、大きな一枚橋がある。
二の鳥居の先は分岐道となっており、参道にはペタペタと桁石が置かれている。
2010.12.11(土)くもり。今日は午後寒冷前線が通過すると言うことで、予報では15時頃から雨が降り出すとのこと。その15時の雨の降り出すまでに先週の続きで奈良公園の残りを巡ることにする。RAKUさんのHPをチェックすると既に奈良公園一帯を回られていたので、RAKUさん情報をメインに、それ以外にあればつまみ食いをすることに。まずは興福寺から春日大社に向けて歩き、春日大社から北へ向けてそぞろ歩きをすることにする。
37.興福寺五重塔前橋 38.南大門跡の石橋
桁 / 桁 Map 奈良市登大路町 Map
近鉄奈良駅を出て商店街を南へ進み、途中から坂道を登って行くとそこが興福寺。直ぐである。左手に北円堂、右手に南円堂、右手奥に五重塔、正面は中金堂の工事中。南円堂前に来ると五重塔は正面に高く聳える。その五重塔の手前、松の下に小さく桁橋がある。その対面は南大門跡とのことで、入口の門の前にも桁橋がある。
39.菊水楼の石橋 奈良市高畑町
2径間桁 Map
興福寺五重塔を南へ抜けて春日大社一の鳥居へ向かうと右手に菊水楼がある。玄関の左手に立派な2径間太鼓橋が架かっている。少し縦断勾配が付いている。
40.飛火野の石橋 奈良高畑
Map
春日大社参道の南側、通称飛火野の中を歩く。飛火野は広い。その中を細溝がクネクネと続き、細道がそれを跨ぐ。そのうちの一ヶ所が石桁橋である。工事中で、ちょとうるさい。
41.春日大社慶賀門奥橋 奈良市登春日野町
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先週の終点春日大社へやってきた。春日大社は本殿の周りを朱色の回廊がグルリと取り巻く。吊り燈籠の緑青色と朱色の回廊の対比がいい雰囲気だ。西側に南北に伸びる回廊には3つの門がある。南から順に、慶賀門・清浄門・内侍門と続く。慶賀門は藤原氏一門の参入口で一番豪華。清浄門は僧侶、内侍門は内侍の参入口とのこと。位・身分によって潜る門が異なるとは、現代人の私にはちと理解し難いものがある。
42.清浄門奥橋
Map
43.内侍門奥橋
Map
44.春日大社祖先祭御祈祷所前橋
Map 奈良市登春日野町
内侍門から北へ向けて降りて行く。直ぐに左手に祖先祭御祈祷所という建物があり、門前に3枚橋。
45.奈良県新公会堂前池北橋 / 46.南橋
2径間桁 / 2径間桁 Map 奈良市登春日野町
春日大社から北へ向けて林の中を降りて行く。直ぐに林が途切れて、北側には若草山から繋がる広大な広場がゆるくたなびく。そこに奈良県新公会堂というのがある。中には入らず、下へ降りて行くと前池がある。小島が2つあり、それぞれ2径間桁橋が架かっている。紅葉が1本だけ頑張っていた。
47.三社池北橋 48.三社池下橋
2径間桁 / 桁 Map 奈良市雑司町
奈良県新公会堂から東大寺へ向かって下って行くと南大門の手前に三社池というのがある。ここにも小島があり、北側の橋が2径間4枚桁橋である。池水の出口には桁石が斜橋状に7本並べられている。
49.東大寺参道壱之橋 奈良市雑司町
太鼓桁 Map
三社池の西側には東大寺の長い参道が、今日も超満員の人・人・人。修学旅行生はいつもの通りだが、やっぱり、チャイナ系とハングル系が目立つ。ヨーロッパ系は少ないものの、相変わらず国際色豊かである。土産物店が途切れた所に大きな参道壱之橋がある。参道中央に立ってカメラを構え、人混みが途切れるのを待つ。でも、それは所詮無理な話。随分と待ったが、痺れを切らしパチリ。お坊さんが一人、鹿が1匹じっとしている。川底に降りると川の中央に石碑が立っており文化五の文字が見える。当然、極太桁だが、下から覗き見るとRC桁も追加されている。南大門で金剛力士像パチリパチリ。
南大門金剛力士像阿形 南大門金剛力士像吽形
50.東大寺参道弐之橋 奈良市雑司町
太鼓桁 Map
南大門を過ぎてその先に参道弐之橋がある。こちらは川幅は狭く、橋の雰囲気も大人しい。
どう言う訳か南大門を過ぎると人の数がぐんと減る。実に不思議だ。
51.東大寺本坊北門前橋 奈良市雑司町
Map
参道弐之橋から川沿いに上流へ向かう。階段をトントントンと上がると右手に桁橋。寺務所、東大寺本坊北門と墨書。
52.手向山八幡宮参道弐之橋 53.白蛇川橋
桁 / 太鼓桁 Map 奈良市雑司町 Map
坂道を登った所が手向山八幡宮。まずは表参道に向かう。そこには細溝を跨いで小さな桁橋がある。 改めて先ほど登ってきた所へ戻る。その右隣は深い谷になっており手向山八幡宮の下を潜って白蛇川が流れ下っている。と言ってもほとんど水は無い。上からは石橋には見えないが、高欄からすると石橋のようである。側面を覗き込むと太鼓桁が見える。元々の太鼓桁橋の上に土が分厚く盛られているようだ。
54.手向山八幡宮茶店前橋 55.涸池の太鼓橋
桁 / 太鼓桁 Map 奈良市雑司町
手向山八幡宮の中に入り右手若草山方面に進むと、目の前に涸れ池が広がり、右手には茶店土産物店の閉鎖中があり、店の前に桁橋、その先に高欄が無残に壊れたままになった太鼓橋。
56.涸池奥湧水口前橋
さらに左手涸れ池の奥には湧水口があり、その前にも2本桁がある。
57.若草山公園北の橋 奈良市雑司町
Map
手向山八幡宮の南には若草山の西斜面が広がる。その下端に沿う坂道の西側には土産物店がずらりと並ぶが、さすがに東大寺と比べると観光客の姿はグッと少なくなる。その土産物店の対面若草山の下端部は公園風になっており、北側の斜面には細溝を跨いで3基の桁橋が架かっている。さらに坂道沿いには合計12基の円弧桁橋が架かっている。まとめて計上。
58.若草山公園の橋 ⇒撤去? 桁         Map
59.二月堂北参道橋 60.幸国神社裏の石橋
桁 / 2本桁 Map 奈良市雑司町
東大寺の北側には二月堂方面に向かう小路がある。東大寺裏から右折して二月堂方面に向かう。直ぐに細溝を跨いで桁橋が架かっている。鹿が渡るのを待ってパチリ。その上流直ぐの位置には別に道がある訳でも無いが2本桁橋が架かっている。ちょうど幸国神社の裏に当たる。
61.行基堂参道橋 奈良市雑司町
太鼓桁 Map
さらに上流に向かってゆるゆる進む。すると右奥に向かって地道が分かれておりそこに橋が架かっている。ここも地道の下には太鼓桁橋が隠れている。この道を進むと階段道になり、登った左手に行基堂。
62.寶珠院門前橋 奈良市雑司町
Map
二月堂参道に戻ってさらに上流へ向かう。その先にはカメラ軍団が小路を占拠している。3脚に自慢のカメラを据えて二月堂方面を狙っている。いったい何を待っているのであろうか。その手前には右手に薄い円弧桁橋が架かっている。寶珠院とある。
63.二月堂北参道弐の橋 奈良市雑司町
Map
やがてカメラ軍団は昼食の為に一旦引き下がった。その二月堂方面への分岐点に何となく石桁風が架かっている。たぶん石桁だろうと思い、上流側から下を覗き込むと案の定赤茶けた石桁が隠れていた。
橋の隣にはオバチャン軍団が
4人、坂道を眺め上げて絵を描いている。要するに、絵を趣味とする人にとっても、カメラを趣味にする人にとっても、この場所はたまらない場所なのであろう。
64.二月堂湯屋前橋
1枚桁 / 4枚桁 Map
静かな二月堂への参道を登って行く。この辺りは、何となく平戸や長崎を髣髴とさせる雰囲気がある。悪くない。その坂道を登った右手には湯屋がある。その前にも5人おり絵を描いている。この二月堂そのものも絵になると言うことであろう。私もやはりカメラを構えてしまった。絵を描いている前に極太一枚橋。その奥に4枚橋。
26.春日大社榎本神社下階段橋 27.春日大社着到殿前橋
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いよいよ春日大社参道も終点にやってきた。左上に大きな朱色の門が見えてくる。その手前左手には榎本神社との案内碑が立っている。その広場に上がる所に階段橋が架かっている。広場の左手には着到殿。階段を登ると小さな榎本神社でその右手にも桁橋。その先が春日大社の南門である。
28.春日大社榎本神社東橋
29.春日大社参道白藤瀧上橋
参道に戻って、その先階段を登った所に細溝を跨いで桁橋がある。さすがにこの辺りに来ると、桁石もびっしりと隙間無く敷かれている。
この細溝の下流側は
白藤の瀧となっている。私も初めて知ったが、奈良公園にこんな場所があるのかと思うほどの幽谷である。碑では、白藤の瀑布となっているが、現状は細ーい流れが糸を引くように流れ落ちているのみ。
35.春日大社舞殿左橋 36.春日大社舞殿橋
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最後に春日大社南門を潜って目の前の舞殿に立つと、ちょうどその向こうでは結婚式の記念集合写真の撮影中であった。オバチャン達からヤンヤの黄色い声援が贈られる。キレイだよーっ!ウラヤマシーっ!幸せにネーっ! 舞殿中央に3枚橋。左手には4枚橋。
予定ではもっと回ることにしていたが、1本の電話が入り、本日はここで打ち止め。
30.春日大社参道上の禰宜道入口橋
Map
一旦参道から右へ反れて南側の林の中に入って見る。そこは上の禰宜道となっており小奇麗な桁橋がある。
南へ進むと夫婦大国社があり、細溝を跨いで2ヶ所桁石が置かれている。
一番奥に
金龍神社入口の桁橋がある。
金龍神社へと登り、
夫婦大国社まで戻ってくると右手に小さな朱色の葛城神社。階段下に3枚橋。この葛城神社は女性の守り神のようで、その筋の願い事を記した絵馬がびっしりと架かっている。
31.春日大社夫婦大国社南橋 32.春日大社夫婦大国社西橋
33.春日大社金龍神社入口橋 34.春日大社葛城神社前橋
65.三月堂北橋 66.南橋
桁 / 階段桁 Map 奈良市雑司町
二月堂に登り、毎年TVをにぎわすお水取りのメイン舞台となる回廊に出る。ここはかなりの高見である。眼下にはあまたの瓦屋根が連なり、その向こうに大仏殿の巨大な屋根が頭一つ抜きん出ている。さらにその奥には生駒山系が横たわっている。今日は曇り空に煙っている。二月堂を降りると南に三月堂。そこに、奥行きは狭いが桁橋がある。さらに南へ回ると同じように細溝を跨いでこちらは階段橋がある。
二月堂
二月堂まで登って来ると、かなり標高も高くなる。 回廊から大仏殿の大屋根を見下ろす気分は悪くない。
67.三月堂南池小橋
Map
三月堂の南隣には小池があり、出口には小さな小さな小橋が架かっている。鹿もこの橋を渡っている。
69.龍松院南橋 奈良市雑司町
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先ほどの二月堂参道を北へ抜け、初めての一画に進む。さすがに誰も居ない。龍松院方面へ左折して下って行くと渓流に架かる3本橋がある。これを辿ると先ほどまで居た二月堂北参道へ出る。
68.二月堂下一貫堂裏1本橋
1本桁 Map
三月堂・四月堂から東大寺方面へ向けて下へ降りると一貫堂という土産物店がある。その左奥に1本橋がある。
70.講堂跡の石橋 奈良市雑司町
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龍松院南橋のずっと下流側、大仏殿の北側裏手、一見するとただの広場だがそこは講堂跡とのこと。かつての講堂の見事な基礎石がズラリと並ぶ。その一画に一見するとRC桁橋が。が、下を覗き込むと石桁が見える。
71.戒壇院北橋
Map
奈良市雑司町
講堂跡の北西側には正倉院があるのだがこの時期公開されていないようだ。そこから大きな池を南へ越えると戒壇院がある。その北側の参道の入口に3枚橋。
72.戒壇院前の石橋
Map
奈良市雑司町
戒壇院には入らなかったが、南側階段下には小川を跨いでアスファルトに覆われた桁橋が架かっている。下流側から降りてみると石桁が隠れていた。
電池切れ寸前だったのでストロボを使用しなかったのだが真っ黒で申し訳無い。
73.吉城園前 奈良市登大路町
Map
戒壇院前から道也に南へ向かう。空がかなり暗くなってきた雨もポツポツ落ちてきた。依水園はまたの機会に入ることにして、その先吉城園というのがある。その北側門前に桁橋がある。さらにその西側にも桁橋がある。振り返ると若草山の全景が見えている。
76.奈良公園西口橋 奈良市登大路町
太鼓桁 Map
茶室八窓庵西橋から興福寺に向かう。車道の隣に石高欄が見えている。横を覗き込むと石製の橋板が見えている。太鼓橋に間違い無い。
14時頃からポツポツ落ちてきていた雨が、興福寺に戻ってくると急に元気が良くなってきた。西の空が真っ暗である。ほぼ予報通りである。それに合わせるかのように、私の方もちょうど今日の予定を全て終了していたので、急いで商店街へ戻り駅へと向かった。折り畳み傘を準備していたが、それを使うことも無かった。
晩秋の古都の一日、約4時間に渡る奈良公園の探索を無事に終了することができた。