72.大西町橋4号樋門橋 桜井市大西
1本桁
思いがけず数基の石橋に遭遇したのに気を良くし、ついでに大西地区の南隣にある大泉地区へと向かう。正に大西地区を出ようかと言う所、小さなお堂が建っている。その下の水路に1本橋が見えている。どうやら樋門の為の石桁のようである。樋門橋と言うことで計上しておく。
2014.08.30(土)晴れ 8月に入って天気予報で晴れマークが出たのは、ほとんど記憶が無い。晴れ間があった日はあるが、それは大抵は午前中のほんのわずかな時間のみで、予報では基本的には雲マークばっかりであった。たぶん、8月の日射量は例年の半分以下だと思う。ところが、月末に来てやっと晴れマークが出た。ただし、午前中のみとのこと。なにはともあれ、近場でと言うことで、25日の続きを回ることにする。今日は、石橋巡礼様記載の桁橋のチェックがメインである。
1.安部文殊院十一面観音像前橋
桜井市阿部
橿原市の天岩戸神社を後にして、いくつかチェックするも皆外れ。安部文殊院を目指す。ここは、子供の入試合格祈願の為に訪れたきり、もう随分と時間が経っている。今回はバイクなので遠いPには向かわず、真っ直ぐ表門の方に行くことにする。早朝なので先客は一人のみ。浮御堂の横を奥へと進むと、左手奥に十一面観音像が建っている。その短い参道入り口に、立派な円弧桁橋がある。
8.平等寺南橋 桜井市三輪-金屋
大神神社の探索を切り上げ、南の方にある平等寺へと行ってみる。何か当てがあった訳では無いが、結局平等寺には石橋は見当たらない。明るい境内から南門を出ると、風景は一変し、そこは陽の当たらない薄暗い深い谷となっている。細道の下は滝のようになっている。ここから上流側を見ると石桁が見えている。再度境内に戻り、隣の出口から降りると、谷溝沿いに地道が延びており、石桁橋が架かっている。
9.子安地蔵尊横橋 桜井市三輪
再び大神神社に戻って、今度はPから北の住宅街に踏み込んでみる。すると、赤い幟に子安地蔵尊と言う文字が見える。その幟旗の下に小さな自然石2枚橋が架かっていた。これでも橋?なの?と思うでしょうが、私はこういう情景は大好きで、思わずニヤッとしてしまう。何となく、里の石橋、と言う感じでほのぼのとしていて、いい。
10.三輪町橋1号 11.三輪町橋2号
桁 / 桁 桜井市三輪
この辺りの道は大変狭い。古風な建物の間を何となく西へ向かい、線路沿いを南へ向かい、表参道を戻って来る。WEB地図には表示は無いが参道北側には細溝が流れている。池を過ぎてP迄の間に細道が2本北へ延びている。それぞれ、似たような桁橋が架かっている。
2.大神神社齋館前橋 / 3.齋館前東橋
桁 / 桁   おおみわ 桜井市三輪
今日のメインは大神神社である。ここは以前にもザーッとチェックしてめぼしいのが見当たらなかったので、隅々までチェックすることはしなかったものである。ところが、齋館前に2基の桁橋があると言う。今日は長靴を履いていないので下をじっくり観察できなかったが、まずまず石橋だと思う。

大神神社と言えばこれ、巨大な鳥居。とにかく目立ちます
13.慶田寺東門内橋 桜井市芝
桁   けいでんじ
全ての予定を終えたが、なんせ近場なのでまだやっと11時である、幸い天気は崩れる様子も無いので、なるべくゆっくり戻ることにする。直ぐにR169が二股に分かれる所に来て、一瞬迷って、真っ直ぐの右手を選択する。川を越えると左手に大きなお寺の屋根が見えるので、引き寄せられるように左折して近付いて行く。東門前がPになっており、何かあるかなーと思いながら門前に立つと向こうに石桁が見えている。シメシメと思いながら中に入ると直ぐ右手にも桁橋。この通路は奥の墓地へと続いており、墓地入口にも桁橋がある。表に回ると龍も居た。
14.慶田寺東門内北橋 15.慶田寺墓地入口橋
慶田寺-龍
12.穴師大明神参道橋 桜井市巻野内
大神神社を後にし、最後の予定地へと向かう。NAVIは一旦国道へ出るように促すが、それを無視して線路から離れないように細道を辿って古い集落の中を北へ向かう。やがて、卑弥呼の邪馬台国畿内説で有名な箸墓古墳を左に見てさらに北の方巻向駅に出る。線路を越えて北へ200m、小さな交差点がある。東へ延びる道路の左側には鳥居があり、その下に小さな円弧桁がある。小さいがしかし、名称は立派なもので、正一位穴師大明神とある。
4.大神神社活日神社入口橋
桜井市三輪
拝殿の北の方に大きな渡り廊下がアーチ状に見える所がある。ここを潜って奥の方へと登って行く。直ぐに右手に活日神社へと登って行く石段路の入口があり、そこに2枚橋がある。活日は、いくひ、と読む。
5.大神神社狭井神社参道橋 桜井市三輪
桁         さい
さらに奥へと進むと狭井神社の入口がある。実はこの左手にある市杵島姫神社への橋がひょっとしてと思って来たのだが、見事に外れ。参道を進むと、終点付近で細溝が参道を横切っており、石桁がペタペタと置かれている。
6.大神神社神体山登拝口橋 7.神体山登拝口横の橋
1枚桁 / 1枚桁
狭井神社拝殿への石段を上がると正面には工事中の覆いを被った拝殿がある。その右手には大神神社の神体山である三輪山への登拝口があり、そこに1枚橋がある。ちなみに登るのは有料。この右隣には小さな小さな祠のような建物があり、何となく特別な感じのする一画がある。その前にも1枚橋がある。

狭井神社から久延彦神社へと向かう近道の途中に展望台があります。
長々と横たわるのは、金剛山・葛城山・岩橋山、そして右端の二上山へと続きます。 向こう側は大阪河内。中央の小さな三角は畝傍山、右手に耳成山、左手には細長く天香久山(大和三山)。 左手うーんと奥へ行くと桜で有名な吉野。右手奥は天理市・奈良市と続きます。
大鳥居も中央やや右手に見えていますが分かりますか?
ちなみに、太陽は1年を通じて必ずこの山並みのどこかで没して行きます。 古代の人々は、この大和三山とその向こうの山並みに沈む夕陽を眺め、手を合わせていたのでしょう。 何となく、この辺りに古代王朝が栄えていたと言うのが分かるような気がしませんか!!
やまとはくにのまほろば・・・
2014.11.22(土)快晴 先週末の愛知行で風邪を引き、悶々としている内に医者に行くタイミングを逸したものの、何となく症状も治まって来た。昨日・今日と暖かな快晴の日が続いており、家の中でじっとしているのがもったいない。さすがに今日は全快した訳ではないが、紅葉の写真を撮りたくてついつい出かけてしまった。
16.談山神社参道橋 桜井市多武峰  とうのみね
桁    たんざん
談山神社へはあの有名な石舞台古墳の横を通って坂道を登って行く。峠直下からは明日香の山々の向こうに、金剛山系・葛城山系、そして右端に二上山が墨絵のように浮かんでいる。談山神社へは、紅葉の写真を撮りに来た訳だが、あまり期待していなかった石橋もそこそこ発見し、いい1日となった。
17.お池橋
18.比叡神社前橋 ひえ
19.閼伽井入口橋  あかい
20.総社拝殿階段橋
21.神廟拝所入口橋
22.神廟拝所東橋
23.けまりの庭西橋

観音堂の龍
70.大西町橋2号 桜井市大西
水路を北へ向かうと扇状に開いた桁橋があった。
71.大西町橋3号 桜井市大西
2本桁
さらにその先、水路が西へ向きを変えているのでそれを辿ると今度は2本橋があった。
24.多武峰西町橋 25.多武峰東町橋
桁 / 桁   とうのみね 桜井市多武峰
談山神社の前を東西に細道が走っている。かなりの坂道である。その上の方に民家があり、開かずの門の前が石橋となっている。逆に下の方に辿ると、民家が途切れた先に廃橋状態の石桁橋がある。これ以外にもいくつか石桁と思われるのがあるが、計上するのは止めておく。

左から、金剛山、葛城山系、右端が二上山
山の向こう側は大阪、下に見えている盆地は明日香
2015.11.25(水)くもり・小雨 11月に入って暖かい比較的いい天気が続いていたが、今週に入って大気が入れ替わり、どうやら晩秋らしいひんやりとした空気に包まれてきた。おまけに、しばらくは寒気の影響でぐずつくとのこと。そんな中、長谷寺の紅葉もやっと見頃を迎えたとのことで、なんとなんと、奈良に棲みついてざっと30有余年、初めて長谷寺へと向かう。
26.初瀬町橋山田酒店前橋 桜井市初瀬  はせ
R165から左分岐すると長い長谷寺参道が始まる。両側には街道の雰囲気を漂わせる家並みが続き、細水路を跨いで桁橋がチラチラ見えている。民家玄関前のは放っておいて、その他の石橋を適度に選んで順に撮影しておく。
27.初瀬町橋長谷路前橋
ここは、どうやらカフェ?ではないかと思う。いつの間にか扉が開いたので中を覗くと、小ぢんまりとした庭園となっており1枚橋が見えている。
28.初瀬町橋長谷路庭園橋 1枚桁
29.初瀬町橋1号
30.初瀬町橋井谷屋前橋 31.初瀬町橋駐車場前橋
32.初瀬町橋2号
33.初瀬町橋3号 34.初瀬町橋4号
35.白髭神社参道橋
2016.01.09(土)晴れ 桜井市に音羽山観音寺(正式には善法寺)と言うお寺がある。この参道に町石と言うのがあるとのこと。その数17基。一町(または一丁)は距離の単位で、約109m。この情報を基にNET検索してみると色々と知らなかった情報が出て来た。昨日までの冬型模様とは一転して今朝はほぼ快晴。早速、大和盆地の東端へと向かう。
64.音羽山観音寺参道無常橋 桜井市南音羽
R37下居バス停の直ぐ南に寺川に架かる橋がある。ここが観音寺へと向かう入り口である。その先分岐を右へ進むと、点々と町石が現れる。なるほどと思いながら、バイクでは入れない本参道は徒歩で進む。これがかなりの急坂である。着ている物を1枚ずつ脱ぎながら、水洟を拭き拭き、町石を逐一チェックしながらゆっくりと登って行く。やがて十五丁の直ぐ先に橋が見えて来た。無常橋とある。結局、これが参道で唯一の石橋であった。尚、町石は十七丁が最後である。単純に掛け算をすると、17*109=1853mとなる。全くの偶然ではあるが、ほぼ1マイル(海里)1852mである。
66.聖林寺北橋 桜井市下
寺川を渡って聖林寺へと向かう。何かあるかなと思ったのだが、結局何も無さそう。その代り、直ぐ手前に何やら曰くありげな一画があり、入り口に2枚橋があった。
65.九頭神社参道橋 桜井市下
桁    くづ
音羽山観音寺から降りて来ると、やっと正午を回ったばかり。戻りは、極力R37を走らないように細道を選んで進む。すると、奥のほうに朱色の鳥居が見えて来た。その前を細水路が通っており、小さな桁橋があった。
2016.02.19(金)晴れ 今日は桜井市大西に2基あると言う道標を求めて自転車で向かう。片道約13km。現地ウロウロも含めると往復約30km弱。これがいい運動になる。アップダウンはほとんど無いが、4時間後に帰り着いた時には両膝は疲労困憊。やっぱりママチャリではつらいものがある。でも、自家製の甘い梅酒をゴクリと飲み込むと、心地よい疲労感が何とも言えない達成感と充実感に変わっていく。これが、いい。
67.市杵島神社参道橋 68.市杵島神社南橋
桁 / 1枚桁 桜井市大西
この大西地区には石橋情報は皆無。WEB地図上でもありそうな雰囲気はまるで無い。従って、かなり遠くまで来ていることでもあるし、今日は道標を撮影したら昼までに戻る予定であったのだが。1基目の道標は市杵島神社の裏手にあった。これを撮影して、一応神社の表に回ってみる。そしてニヤリ。神社入口に細溝を跨いで桁橋があった。その左手にも元は桁橋であったと思われる桁石の片割れがあるが、これはさすがに無視。この水路を右へ辿ると、小さな1枚橋もあった。全く思いがけずに2基ゲット。こうなると他にもあるかな?と言う気になってくる。
69.大西町橋1号 桜井市大西
1本桁
2基目の道標は市杵島神社の直ぐ西の方、集落の中心付近にあった。ここからは西の方に水路が見えている。あっけなく2基の道標を発見したので、余裕が出来、そんなことなら水路に石橋があるかもしれない。と言うことで西へ向かうと何のことは無い、その前方、古風な塀の向こうに1本橋が見えている。
36.長谷寺参道入口橋 桜井市初瀬  はせ
長谷寺門前には何度も来たことがあり、入口に石橋があるのは分かっていたのだが、何となく中には入らずじまいであった。紅葉が見頃を迎えたとのことで、やっと今日の入山である。ところが仁王門は工事中でスッポリと覆われており、また、肝心の紅葉も一体何処が紅葉なの?と、まるで肩透かしを食らったよう。気を取り直して工事中の仁王門を潜る。ここから右上の本堂まで登廊(のぼりろう)という屋根付石階段路がジグザグに登っている。これがかなり長い。このジグ・ザグと折れ曲がる登廊を、下登廊・中登廊・上登廊と呼ぶ。結果的にこの登廊の両側にはすごい数の石桁橋があった。可能な限り下から順番に挙げて行くものとする。
37.登廊道明上人御廟塔前橋
38.下登廊歓喜院前橋
39.下登廊本坊参道入口橋
登廊関連のWEB地図は省略する。
40.下登廊清浄院前橋
41.下登廊梅心院前橋
42.下登廊東橋
43.下登廊慈眼院前橋
44.下登廊月輪院前橋 45.下登廊西橋
46.下登廊天狗杉前下橋 47.下登廊天狗杉前上橋
48.登廊繋屋橋
49.三部権現社階段橋
50.嵐の坂西橋
51.中登廊橋
52.中登廊北橋 53.中登廊南橋
54.上登廊西橋 55.上登廊東橋
上登廊の両側にはズラリと石塔や石燈籠が立ち並ぶ。それぞれの前に石桁が置かれている。その数合計で20基近くにも上る。まとめて計上。
56.上登廊三社前橋 57.上登廊三百余社前橋
58.五重塔入口橋
59.香港居士林研修道場前上橋 60.下橋  ほんこんこじりん
61.長谷寺本坊門内橋
62.長谷寺本坊前橋
63.長谷寺庭園橋 1枚桁
今日は、午前中は曇りで午後からは雨模様との予報であったが、若干山沿いとなる長谷寺では10時にはポツポツと冷たい雨が落ちて来た。そんな訳でそそくさと順路を進み、入口まで戻って来た。するとそこには小さな庭園があり、小さな1枚橋があった。
78.大泉町橋5号 79.大泉町橋6号樋門橋
桁 / 1本桁 桜井市大泉
結局、大泉寺の入口のはRC11時を回ったので戻ることにし、この水路を西へ辿ることにする。すると、ちょうど集落を出外れる所に大西地区と同じように桁橋が見えている。その直ぐ向こうには、これまた似たような樋門橋もあった。
73.大泉町橋1号 桜井市大泉
大泉地区へとやって来た。集落の西端だ。細道を東へ進む。すると左手に細い路地があり、奥に桁橋が見えている。ただし、その向こうでおじいさんとおばあさんが話し合っていて、しばらく待つも居なくなる気配が無い。一旦あきらめてさらに東へ進むと、何とも不思議な一画に遭遇。なんと交差点の下を水路が2本並行に流れている。何も知らない者にとってはすごい違和感がある。ま、それはともかく、上流側に回ると交差点の下に石桁が見えている。なんとか中にカメラを入れて撮影してみると石桁がビッシリと並んでいた。
74.大泉天満宮参道橋 桜井市大泉
その交差点から北へ延びる水路の先に神社の杜が見えている。桁橋が何基か見えているが、神社入口のは石橋であった。
75.大泉町橋2号 桜井市大泉
天満宮入口の前に自転車を停めたまま、先ほど見ていた路地奥の石橋方向に逆から近づいてみる。すると、おじいちゃん達は既に家に引き込んだようで、楽々と先ほどの石橋を撮影。要するにこの石橋はおじいちゃん家の玄関前と言うことになる。表通りに出る貴重な橋である。
76.大泉町橋3号 桜井市大泉
先ほどの水路を今度は南へ辿る。パッと見ただけで無数と思われるほどの桁橋群がまるで隙間が無いような感じで連なっている。これをザーッとチェックして行くと大泉寺の杜の北側は石橋だった。
77.大泉町橋4号 桜井市大泉
大泉寺の入り口側が気になっていたので、そちらへ延びる水路へと西へ曲がると、感じのいい板塀の間から石橋が突き出て見えている。前に駐車している軽自動車が何とも邪魔だが、このきれいな水路とこげ茶色の板塀ときれいな青空、この石橋を取り巻く何とも言えないほどいい雰囲気に負けて、民家入り口ではあるがこれを計上することにする。
86.三輪町橋4号 桜井市三輪
次の道標に向かって少し遠回りになったが、やっと水路から離れ細道を北へ向かう。そして、その先の路地を抜けた所に道標があると言う正にその路地の入口にも石桁があった。
2016.03.08(火)晴れ 今日はポカポカ陽気である。そうなると自転車で遠出したくなる。橿原市のイオンモールで火曜特売日の買い物をするついでにちょいと足を延ばし、桜井市の道標・常夜灯を求めてウロつくことにする。
80.大福町橋1号
桜井市大福
結果的に道標・常夜灯は各1基ずつ見つかった。ヒマつぶしと運動が主目的なのでこれで良しとする。戻りは旧街道である。すると、前回大泉地区の交差点で遭遇したのと似たような感じで、少し小振りだがまたまた水路が2ヶ所に分岐し、片方が道路下を潜っている所がある。それぞれの水路に桁橋が架かっている。民家前だが石橋としてまとめて計上しておく。
81.大福町橋2号
さらに少し戻ると、細い路地の入口に桁石が見えている。
2016.03.26(土)晴れ 22日に大阪高槻市の探索結果をまとめていると、何となく体がだるい。微熱がある。どうやら風邪を引いたようだ。結局、23・2438度を越える高熱が続き、さすがに成す術無し。ま、例によって医者には行かないが。それでも25日になると一気に快方に向かう。そして今日、気温は低いが天気はいい。数日の間生真面目にジッとしていたこともあり、リハビリを兼ねて自転車で出かけたくなる。またまた桜井市の道標・常夜灯を求めてウロつくことにする。
82.桜井町橋1号 桜井市桜井
今日の一発目の道標は外山にある報恩寺の近くにあるらしい。バッテリー消費を抑えるために、桜井市中心部に近づくまではNAVIのスイッチは入れない。前回発見した大福町橋を確認し、その先、そろそろスイッチONと思ったのは、R169小西橋東詰交差点。NAVIによると1kmちょっと先に報恩寺がある。今通過しているのは、どうやら本町通と言うようだ。もう、街道の雰囲気がプンプンである。ヘーェ!いいなー!とどっぷり浸りつつ歩くようにユルユル進む。この辺り何となく道路右端を石桁が覆い尽している。石橋だぁとは思うものの、延々とその石桁は続く。これでは石橋として計上するのはちょと気が引ける。キリが無い。直ぐに大きなお寺の見事な白壁に行き当たる。そこに細路地が延びている。この路地の入口の橋と言うことでようやく石橋として計上する理由付けができた。ヤレヤレである。今日も道標探しのついでに早々と石橋ゲットである。
83.金屋町橋1号 桜井市金屋
道標は簡単に見つかるものでは無いが、今日は、うまい具合にこれまでに3基も発見できた。これで気分良くウロつくことができる。後はひたすら水路沿いを進むようにする。すると家並みが途切れたそこに石桁が2本見えている。
84.金屋町橋2号 桜井市金屋
さらに先へ進む。すると、何とも言えないいい雰囲気の水路沿いの情景が見えて来た。きれいな流れ。見事な石垣護岸。その上に乗る古風な塀と門。そこに石桁が4本架かっている。民家玄関前だが、そんなことは言ってられない。一旦通り過ぎて振り返って撮影。これまでにも、いいなーと思う水路沿いの情景は何ヶ所か見て来たが、ここは最高ランクである。小さくガッツポーズ。
85.三輪町橋3号 桜井市三輪
さらにNAVIを無視して水路沿いに西へ進む。するともう少しで大和川との合流点と言う所、石桁が見えている。上面はアスファルトに覆われているが、念の為に腹ばいになって覗き込むとやっぱり石桁が並んでいる。
88.東新堂町橋1号 89.東新堂町橋2号
1本桁 / 1本桁 桜井市東新堂
イオン桜井でトイレ休憩を挟み、後はひたすら戻るのみ。南側の広大なPを右に見て細道を西へ進む。この辺りまるで迷路のような細道がクネクネと続く。住所表示では東新堂とある。かなりあちこち振り回され、やっと集落を抜けた所に南北に水路が延びている。北の方を見やると明らかに石桁と思われる橋が遠望できる。軽自動車が邪魔だが、1本橋である。ついでに、さらに北へ水路を辿る。よくよく観察すると、水路の向こう側は建物はいくつもあるが何となく一軒の家のような雰囲気がある。恐ろしいほど広大な敷地である。水路はその先で東へ向きを変えている。するとその奥にも1本橋が見えている。どちらもこの民家専用の橋だが、帰りがけの駄賃で計上しておく。
87.三輪町橋5号 桜井市三輪
大神神社西側をウロついて今日の予定を全て終了である。三輪駅北の踏切を西へ越える。このまま大通りは通りたくないのでその先で左細道に折れようとすると、そこにも石桁があった。
2016.04.06(水)晴れ 満開を迎えた桜だが明日は無情にも桜散らしの春の嵐になるという。今年の桜も今日で終わり。と言うことで、例によって自転車で桜井市まで行ってみる。
90.大正楼前橋 桜井市三輪
道々あちこちの桜をチェックしながら今日も常夜灯と道標の探索にやって来た。今日の探索予定地は三輪駅の北側と巻向駅の東側である。取り敢えず三輪駅まで行って北へ向かうつもりでユルユル自転車を走らせていると、突如左手に石桁がビッシリと並んでいる一画に遭遇。料理旅館大正楼とある。なんと、玄関口のみならず建物の前面が石桁だらけである。いわゆる石桁暗渠風となっている。こういうのもかなり珍しい。ま、全くの想定外だったので、まずはシメシメである。
91.大神神社参道渕本橋 桜井市三輪
一発目の常夜燈は三輪駅からは少し北側にある。せっかく三輪駅まで来たのにNAVIは少し戻って北上せよと言う。仕方なく大神神社表参道を西へ進む。すると、参道の左手南側に車道とは別に地道参道がある。ひょっとしてこちらが正規の参道なのかなと、どうせならとこれを辿ってみる。直ぐに現参道からは左に逸れて行く。そして、その先大きな木立に囲まれて木製の鳥居が見えて来た。と、その鳥居の手前に驚くほど立派な円弧桁橋があるではないか。なんでこんな所にこんな立派な石橋があるのか、しばし考え込む。雰囲気はすごく、いい。と言うことは、こちらが本来の表参道で、この鳥居が一の鳥居で、この石橋が参道橋、これで間違い無いと思う。現状では、現参道とR169の交差点が三輪参道入口となっており、これ見よがしの巨大な鳥居が否が応でも目立つが、そのわずか150mほど東南に入り込んだこの地こそが本来の三輪参道入口だと思われる。
2016.04.19(火)晴れ 今日もさわやかな晴れである。山の斜面は一気に新芽が吹いてきた。そうなると体が疼く。自転車で出かけたくなる。そんな訳で、またまた桜井市の道標・常夜灯を求めてウロつくことにする。
94.光専寺門前橋 95.光専寺境内橋
桁 / 桁 桜井市大福
香久山駅の南を進んで桜井市域に入る。左手前方に大きな屋根が見えて来る。吸い寄せられるようにして門前に回ると、円弧気味桁板が10枚ほど並べられている。撮影していると通用門からお坊さんの身なりをしたご婦人が出て来て車に乗り出かけて行った。何となく、その通用門から中を覗くと、なんと桁橋が見えている。そぉーっと中へ入ると、なんとなんと境内をかなり深い水路が貫いている。そこに架かっている石橋だった。こんなことになっているとは外からは想像もつかない。水路には石段が切られていて下に降りることができる。おそらく、昔はここで洗い物をしていたのであろう。改めて外に出てみると、前方の道路には点々とグレーチングが見えており、暗渠が寺の下に潜り込んでいることが分かる。昔の水辺の風景が目に見えるようである。
92.大念寺境内橋1号 93.大念寺境内橋2号
桁 / 桁 桜井市東田
今日の全ての探索予定を終了し、後は戻るだけ。巻向駅の南をユルユルと西へ向かう。必然的に古そうな集落の中へと入って行く。するとお寺がある。表門の雰囲気では中に入れそうには無い。でも中を覗くことはできる。境内左手が庭園風になっており、正面通路の左手に桁橋が見えている。さらにゆっくりと視線を動かして行くと、左隅に小さな2本桁も見えている。近づくことはできないが、帰りがけの駄賃として計上しておく。
96.小町社前豊年橋 桜井市吉備
3径間桁
光専寺を後にして先へ進む。するとにぎやかな黄色い声が聞こえてくる。保育士さんに連れられて幼稚園児達がその向こうの神社からゾロゾロと出て来るところに出くわした。何故か園児達は私に手を振って来る。さらに、これから○○に行くんだよ、と話しかける子もいる。のどかな一時である。その春日神社だが、園児が出た後入口をチェックするも何も無し。北側をゆっくりと通り過ぎる。と、右手に何やら石桁様の連なりが見える。地面の上に長々と円弧気味石桁が縦方向に並べられているのである。とてものこと、石畳参道には見えない。見ようによっては3径間桁橋に見える。改めて表から中に入る。すると、先端の地覆だけはかなり幅広で、よく見ると、豊年橋とあるではないか。現状はともかく、やっぱり橋だったのだと確信する。境内の片隅に読みにくい説明版があった。それによると、このお堂は小野小町を祀っていると言う。しかも、本殿よりもこちらの方が親しまれて来たとも。ここは、全くの偶然で通りかかっただけだが、思わぬ宝物を見つけたような、何となくいい気分である。街道様の古い狭い道を辿るとこういう出会いがあるから面白い。
97.白山神社参道橋 / 98.本殿前橋
桁 / 桁 桜井市黒崎
慈恩寺の常夜燈のチェックを終え、さらにもう少しだけ先、街道がR165に合流する地点まで進むことにする。すると、やおら石畳参道が現れる。なんとこれから行こうとしていたR165の北側にある白山神社の参道入口である。細溝を跨いで桁橋が架かっている。この参道東側の細溝には何か動物が居る。猫では無さそうだがと良く見ると、なんとなんと、たぬきである。アライグマの様にも見える。カメラを向けようとしたが、逃げ足は素早い。改めてR165から神社境内に入る。拝殿の奥に小奇麗な本殿も見えている。一応拝殿と本殿との間をチェック。すると、3本桁があった。
99.脇本町橋1号 100.脇本町橋2号
桁 / 桁 桜井市脇本
今日は白山神社までとし、R165の北側をユルユルと戻る。朝倉小の西から山裾沿いの細道が始まる。これを辿る。春日神社は外れ。その少し西の方、民家入り口と思われるが、3種類の石桁から成る4枚橋があった。この民家の塀は漆喰が剥げてやや疲れてはいるが、それを除くと見事な構えである。小学校の体育館より遥かに広い。さらに西へ進むと水路が並行するようになる。するとその先にも上へと登って行く細道の入口に石桁が見えている。
101.玉列神社参道脇橋 桜井市慈恩寺
桁      たまつら
地図では確認できないが玉列神社の入口付近に阿弥陀堂があるらしい。この阿弥陀堂に道標があるとのことでやって来たのだが、神社参道入口の石段を登った直ぐ左手に細溝を跨いで桁橋があった。