2015.03.20(金)晴れ 暖かい。3月にしては暖か過ぎるが、やっぱり春が来たと言う感じで空の色も随分と明るくなった。今日は近くに存在する環濠集落を回ったのだが、その最後に石桁橋が待っていた。 |
2.松塚町橋1号 |
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2径間桁 |
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大和高田市松塚 |
今日は、自転車で大和高田市から広陵町にかけて点在する環濠集落を訪ねていたのだが、その最後に訪ねた松塚環濠集落のその環濠に石橋が待っていた。この1号橋は2径間だが、道路側の径間が不自然に狭い。おそらく、元々の環濠の幅は現状よりも少なくとも1mほどは広かったものと思われる。尚、ここは個人宅玄関前に架かる橋だが、この個人宅側が環濠の内側となる。 |
3.松塚町橋2号 |
4.松塚町橋3号 |
桁 |
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桁 |
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奈良盆地には相当な数の環濠集落が現存している。しかし、その環濠もほとんどの所でオリジナルの状態は失われている。護岸のRC化・現代版石積み化・暗渠化・濠の狭小化等々その表情は様々である。また、環濠そのものが部分的あるいは全面的に消滅している所も多々ある。この松塚は、濠の幅は狭くなったとは言え、半周以上に渡って雰囲気は色濃く残っている。WEB地図上では西側に水色は見えないが、ここにも細い溝が通じており、ある意味では文字通り環状に濠が残っていると言っても過言ではないかもしれない。尚、いずれの環濠集落にも共通していることだが、環濠の中の道路は非常に狭く、まるで迷路のようにクネクネとうねっており、いくつか角を曲がると迷子になったかのような錯覚を覚える。そして、ほぼ必ずと言っていいくらい、お寺か神社がある。また、いずれの民家も立派な構えである。
WEB地図の航空写真版で奈良盆地を色々ウロウロすると、ハハーンと思われる場所がいくつも見られる。それに併せて、いわゆる前方後円墳と溜池がこれまた多数存在していることも良く分かる。こういうところに、古代から延々と受け継がれてきた奈良盆地の歴史を垣間見る思いがする。 |