2013.02.17(日)晴れ。今朝は冷え込み厳しく、田んぼ水たまりにはパンパンに氷が張っている。先日、あわよくばと思って結局実現しなかった海南市・御坊市の神社・寺社を巡ることにする。R24五条市から京奈和道無料区間を西へ下って行く。ここはずっと対面通行だが、通行量が少ないので実に快適だ。ただし、左手に連なる高野連山は真っ白に積雪し、風が身を切るように冷たい。御坊市まで行って順に戻ることにする。
1.道成寺門内橋 日高郡日高町鐘巻
皆さんは、どうじょうじ、と言う言葉を聞いたことがありますか?”能の世界に関係有り”と言えば、あーぁ、それなら聞いたことがある、と言う人はかなり居るんじゃないでしょうか。その道成寺、実は和歌山県御坊市の直ぐ東の方にあります。湯川子安神社からは正に目と鼻の先、約10分程で到着。石橋があるかどうかはともかく、どんなお寺なのか確かめにやって来ました。土産物店を抜けると、異様な景色が見えて来る。へぇーっ!何っ?これっ!正に異様としか形容のしようが無い階段参道の入口。要するに、階段参道の両脇にこんもりと盛り上がった2筋の半円筒状の物体。一体全体、何なんでしょうねー!ちなみに、階段を上がった門前の写真を良ーくみて下さい。実にご丁寧な石積みだと思いませんか?まるで、大きな半円状の石板をパカッと割砕いて、その破片を懇切丁寧に繋ぎ合わせて元の半円を再現したようなあきれ返るほど見事な石積み。インカ帝国マチュピチュも真っ青と言えるほど見事です。これと似たような情景を三重県松坂市瑞巌寺の太鼓橋に見ることができます。でも、その緻密さでは道成寺の方に軍配が挙がります。それほど見事です。それはさておき、階段を上がって門を潜ると小さな桁石がペタペタと置かれています。せっかくだから計上します。

不思議ですネー!!ほんとに1枚板を割ったのではないのかなと思いますよねー
2.道成寺本堂前橋 3.道成寺本堂北橋
2径間桁 2径間桁
石橋は、全く期待していなかったのですが、本堂の前に細長い池があり、そこに2径間桁橋がありました。ニンマリですね。ついでに、本堂の中を覗くと、右手に大きな龍と思える頭部がありました。さらにニヤリ。そして、念のために右手から本堂をグルリと回り込むと、裏手北側にも微妙に曲線を描く2径間桁橋がありました。これで、小さく右手でガッツポーズ。凍えるような寒さの中、やって来た甲斐があるというもの。WEB地図には池の表記はありません。

龍の頭部です。車1台分ぐらいの大きさ
4.興国寺参道壱の橋 日高郡由良町門前
御坊市への行きしな、R42走行中にチラと右手に確認できたので、帰りに寄ってみました。醤油・味噌発祥の寺との謳い文句があります。長い参道を歩いて行くと、ハハーンと思える場所があります。すかさず上流下流をチェックすると桁石が確認できます。これを参道壱の橋とします。

ちょと小振りですが、門の上に居ました
5.興国寺参道弐の橋 日高郡由良町門前
2径間桁
壱の橋の直ぐ先、太鼓状の桁橋があります。でも、太鼓桁では無く2径間桁橋です。ソリッドな高欄、ポチャッとした擬宝珠を頂いた親柱。洗心の文字が見えます。派手さはありませんが、しっとりした重厚感が漂う感じのいい桁橋です。

橋脚が5本も見えます
6.興国寺庭園北橋 7.興国寺庭園奥橋
1枚桁 1枚桁
本堂の奥には池を配した見事な庭園が広がっています。でも、残念ながら中には入れません。格子の隙間にカメラのレンズを嵌め込んで何とか撮影。2組の1枚橋を確認できます。
8.興国寺お堂前橋 日高郡由良町門前
庭園を後にして、他に何か無いかなーと探していると、小振りなお堂がありました。名称は分かりません。その前に桁石がポチポチと置かれています。
興国寺-龍

本堂です。何となくお城の天守みたいですね

天井に龍が居ました。独特の風貌をしています

天井をグルリと一周しているようです

龍が真上を向いて水を吹き出しています
2020.10.03(土)晴れ あらぎ島の5度目の撮影に向かう。その帰り道、今回も有田川を下り、R42を南へ。
9.比井若一王子神社参道橋
太鼓桁  ひい にゃくいちおうじ
日高郡日高町比井
ここは、ストビューで石橋では無いかと思ったが、橋板に線が見えないことから、RCかもしれない、と。で、正面から見るも、やっぱり判然としない。木の横棒がポンポンポンと置かれているのだが、横に回って、やっと石橋だと確定。この紛らわしい横棒は、ちょうど橋板の隙間に嵌め込まれているようだ。要するに、、立派な太鼓橋である。
10.比井経塚遺跡前橋 1枚桁