平成22814日(土)くもり。4連休の3日目。中部地方の神社太鼓橋の5回目の探索最終日。今日は、豊川稲荷・三明寺・牟呂用水を訪ねて帰途に着いたが、四日市までやって来てまだ12時を少し回った程度なので、帰りがけの駄賃に四日市と鈴鹿市を巡ることにする。
1.保曾井神社参道橋 ほそい 四日市市曽井町
太鼓桁
R23からR164に右折、R477を目指す。幸いにR164の延長線上に自然とR477がある。頃合を見て三滝川を北側に渡ると保曾井神社は直ぐだ。ところが神社には着いたものの太鼓橋はどこにも無い。仕方が無いので参道を下って行くと、200mほどの所に細溝を跨いで小さな太鼓橋はあった。スパンは1mにも満たないほどだが、太鼓桁は不釣合なほど太い。しかも、道路から若干場所を侵略され、道路側の太鼓桁は下半分が見えない。高欄は崩壊しないようにあちこち金属の留め金で固定されている。たぶん、そのせいで支柱は錆び色に染まっている。ちょとかわいそうだ。親柱には、天明六の文字が止める。要するに随分と古い。
2011.03.26(土)晴れ。今日は基本的には晴れだが、時折黒雲が押し寄せたり、空がかなりあわただしい。案の定、R165榛原・名張では霙交じりの雪が降る始末。そして青山越えではとうとう吹雪になってしまった。気温度の表示。しかし、先週と同じく、青山越えのトンネルを過ぎて伊勢の平野を見下ろすと、やっぱり空の雰囲気が全く異なる。東の空はやたら明るい。今日は風が強く、バイクが右に左にと翻弄される。まるで巨大な手でヘルメットの横っ面をバンバーンと張り飛ばされているような衝撃を受ける。瞬間的に1mは外へ振り出される。
今日は津市から四日市まで足を伸ばす。
2.諏訪神社参道橋 四日市市諏訪栄町
2径間太鼓桁
津市藤枝町の思案橋は期待していたのだが、高欄が残されているだけで橋本体はRC製であった。気を取り直しR23を四日市へ向かう。地図上では近鉄四日市駅の北東、R1の直ぐ西側に諏訪神社があるのだが、いわゆる雑居ビルに囲まれていて周囲からは全く存在がつかめない。R1をゆるゆる進むと、チラッと左の視界を鳥居がよぎった様な気がしてあわてて細道に入り込む。そこはアーケード商店街の北の出口で、そーっと入っていくと諏訪神社があった。緑青でも吹いているのか緑色の鳥居の向こうに太鼓橋が見えている。鳥居と太鼓橋とは中心線が微妙にずれていて一直線にはなっていない。参道が曲がりくねっているのならどうということでもないが、ここはそういう制限は無いはずだ。カメラを構えると妙に違和感を覚えるのは私だけか。太鼓橋は細長四角の池を跨いでいるのだが、ちょと配置が苦しい。径間は短いのだが2径間となっている。
3.諏訪神社山津見神社前橋 2径間太鼓桁
境内右手には稲荷神社と山津見神社が並んでいる。その山津見神社の前にも池があり、2径間太鼓橋が架かっている。橋脚を受けている横桁の断面は5角形である。親柱の隣に橋名を彫った石柱が建っている。堅磐橋と読めるが、果たして読み方は?たぶん、かきわばし、だと思う。
4.京町八幡神社参道橋 四日市市京町
太鼓桁
諏訪神社から茂福神社までをWEB地図上でウロウロしていると、R1が三滝川を越えた東側にハハーンと思えるのを見つけた。八幡神社である。行って見ると思った通り太鼓橋があった。ビンゴである。高欄はRC製であるが弓形の極太桁はお見事。内部には鉄骨による補強支持が行われている。両側の添橋は残念ながらRC製である。こういう点は、滋賀県や愛知県とは雰囲気が異なる。
5.茂福神社参道橋 もちぶく 四日市市茂福町
太鼓桁
R1R64(高架)の交点八田三交差点を左折、近鉄側に進み北側の集落の中に入り込むと茂福神社がある。奥は近鉄の線路で、通過音が聞こえてくる。第二鳥居の前に太鼓橋が架かっている。細い涸れ溝を跨いでいるのだが、ここもかなり窮屈である。横幅はそれほど大きくは無いのだが、極太桁が4条も入っている。両端部の桁は円弧気味だが、中の2本は直線である。こういう組合せは、たぶん初めてお目にかかると思う。所変われば品変わる、だが、私的には、ちょといただけない。
2013.09.21(土)晴れ。 今日と明日は、三重県松坂市から愛知県名古屋市北部までの範囲で、くるまみち隊長へ寄せられた新規物件情報の確認作業である。主として鉄道レンガアーチ及び街道下に眠るレンガアーチ、それに石桁や樋門も加わる。これらは、既に存在が確認されている物と、確認はざれていないが何となく存在の臭いがする物とに分けられる。鈴鹿市在住のO氏の先導で、まずは松坂市R166和歌山街道からスタートする。
6.川南橋梁  かわなみ 四日市市松寺3丁目6
レンガアーチ(JR関西本線)
鈴鹿市を後にして四日市市域へと入って来た。関西本線富田駅と朝日駅との間にレンガアーチがあると言う。線路の西側からアプローチしたのだが、新興住宅地の狭い道路に悩まされ随分と時間を食ったが何とか到着。要するに建物の裏手に隠れており道路からは見えないので難儀する。西側はRCBOX拡幅されているが東側にはきれいなレンガポータルが残されている。内部は染み出しで真っ白だが、レンガ基礎部分には焼過レンガが一条置きに配置されアクセントを放っている。
径間
2.42m、内高2.45m

東側です

RCでのアーチ補強が施されています
2013.11.23((土)晴れ。 今日は暖かい。とは言え、早朝から高速走行するので冬装備。ところが、桑名市の諸戸氏邸に着いた途端、暑くて暑くてたまらずに一気に冬装備を解いて身軽になる。11月は諸戸氏庭園の秋の一般公開が行われているとのこと。10時から開園のようだが、20分早く着いてしまった。でも、受付の女性に気軽に声を掛けたのが奏功したようで9:45には、お待たせしましたどうぞ。
7.宝性寺参道橋 四日市市蒔田2丁目12
桑名市域に見切りをつけ、WEB地図上でのチェックポイントである宝性寺へとやって来た。すると、参道はアスファルト舗装されているが下には石桁が隠れていた。
8.長明寺門前橋 四日市市蒔田2丁目13
太鼓桁
宝性寺の隣には長明寺がある。立派な門の前にこれまた立派な太鼓桁橋が架かっている。太鼓桁はオリジナルのままのようであるが、橋板と高欄は新しくなっているようだ。
長明寺-龍
2014.07.13(日)小雨 今日は天気が悪い。特に午後からは雨とのことだったが、既に家を出る頃から何となくポツポツと落ちて来る。今日は、くるまみち隊長とO氏との3人による三重・愛知・岐阜にかけての桁橋及びレンガアーチ情報のチェックである。ほとんどがO氏情報によるものである。名阪国道では雨合羽を着るほどでもないが、ずっと小雨が降ったり止んだりの状態で待ち合わせ場所の亀山には7:40に到着。さっそく、隊長の車で移動開始。
9.中山寺参道橋 四日市市南小松町
鈴鹿を後にしてR1を四日市市域に入る。直ぐにR8に左折、北へ向かう。そしてさらに西側の心細いような細道に入って登って行く。幸い対向車も無く、下り始めて直ぐ左手に中山寺。参道は白くモルタル張りなのだが、その北側入口にポツンと桁石が7〜8枚残されている。黒いのでかなり目立つ。
10.小松神社参道橋 四日市市北小松町
細道を尚も北へ向かい内部川を越える。その先左手にちょとした広場があり、参道入り口に4本桁橋が架かっている。ちなみに、内部川は、うつべがわ、と読むらしい。
11.波木の石橋  はぎ 四日市市波木町
R8に出てさらに北へ向かう。足見川を越えて200m先、左手に何となく旧道風の細道があり6本桁橋が架かっている。
2015.07.29(水)晴れ 孫娘が我が家に来て既に7日経過(これは全くの予定外)している。今日は娘と孫(何故か孫息子とは言わない)が来る当初からの予定日なのだが、まずは私が愛知まで行き、2人を連れて戻ってくる手はずになっている。このためバイクで娘宅までいそいそと出かけることに。そこで、渡りに舟とばかり、先日寄せられたO氏情報を求めてまずは鈴鹿市へ。そして四日市市へ。
17.大治田町橋1号 おばた 18.大治田樋門橋
桁 / 1本桁 四日市市大治田3丁目3
R103を鈴鹿市から四日市市へと入る。内部川を北へ越えると大治田3丁目地区で周囲には様々な工場群が広がっている。その中の三菱化工機四日市工場正門の直ぐ南側に2基の桁橋が見えている。1本橋はおそらく樋門橋だと思う。樋門が現役かどうかは分からないが。その隣に分厚くアスファルト舗装された道路橋も石桁橋である。
19.大治田町橋2号 四日市市大治田3丁目1
1本橋
三菱化工機四日市工場の東側にも用水路がある。これを北へ辿って行くと前方が何となく古い集落のような感じに見えて来る。その手前左手に何本かの桁橋があるのだが、その一つが1本橋である。
2015.09.10(木)くもり 台風一過ではあるが、明け方はまだまだ小雨模様。ただし、予報では徐々に快方に向かうとのこと。今日は娘からのヘルプ要請に応えて1ヶ月振りで孫達に会いに行くことに。で、いつものように、兼ねてよりいただいていたO氏情報を求めて菰野町へ。
20.安乗寺門前橋
四日市市北山町
菰野町井出神社で貴重な体験をし、折から鈴鹿山系から吹き降ろす風に煽られて雨が降って来る中、その雨から逃げるように南へ下る。石部神社を目指すも外れ。そこから鳥取神社を目指すべく先へ進むと、信号停止しているその向こう側の細溝を跨いで石桁が見えている。早速寄り道すると、安乗寺の門前に桁橋が架かっていた。
2016.08.19(木)晴・くもり 駿甲信34日の旅の後、梅雨が明け、近年経験したことが無いほどの異様な暑さが続いている。雨はほとんど降らない。私は本質的には暑さには全く平気だったのだが、今年は本能的にとでも言うか、さすがにこの暑さには異常なものを感じバイクでの遠出を控えている。そんな中、盆期間中は孫達とベッタリ一週間を過ごした。今日は、娘宅に預けていたバイクを回収に向かい、帰り道にいつものO氏情報を2件チェックすることに。
21.平津町橋1号 四日市市平津町
四日市市平津町の平津駅裏手に桁橋があると言う。正確な場所は不明。WEB地図上では駅の北側の土手道と並行して川が流れているのが確認できる。たぶんこのどこかだろうと見当を付け、行きがかり上、西から東へユルユルとバイクを流す。すると、直ぐにハハーンと言う場所が現れた。2本桁である。そこから、さらに東を望んでみると、何となく石桁風が小さく見えている。こちらは樋門橋のようである。
22.平津町橋2号樋門橋 1本桁
2018.09.16(日)くもり 盆明け後、相次ぐ台風の来襲や秋雨前線の影響で、何となくスッキリしない日々が続いていた。涼しくなったのはいいのだが、石橋を求めての遠出は何となく控えていた。この金土は、久々に一泊二日の出張があり、土曜日の午後津に戻って来たものの、雨模様で奈良へ戻る気にもならず。今日は、朝方は今一だが、徐々に回復に向かうとの予報を信じて、随分前にいただいていたO氏情報を追いかけるべく、いなべ市・四日市市をうろつくことにする。
23.窪田神社参道橋
四日市市久保田2丁目17
藤原町の寶聖閣で今日の予定はあっけなく終了。後は四日市で買い物をして津へ戻るのみ。その買い物を終えて、取りこぼしは無いかと、念の為にNAVI画面を調べ直すと、四日市の西勝寺にチェックポイントが付いているのを発見。距離的には大したこと無いので、早速西勝寺へと向かう。その道すがら、たまたま信号停止した右手に神社がある。細水路が流れているようなので、念の為にチェック。両端に石桁が見えている。信号が青になって目の前の車が皆いなくなってから、橋の上で腹ばいになり、両腕を伸ばしてパチリ。中には石桁がビッシリ。
13.志氏神社参道橋  しで 四日市市大宮町14
太鼓桁
R1四日市中心街を過ぎ、海蔵川を越えて金場町交差点の先からR9に左折。近鉄名古屋線を過ぎると左手に広大な神社の杜が見えて来る。西側のPに車を入れて、改めて東側の表参道へ回る。階段を降りて行くと参道入り口に大きくは無いが太鼓橋が架かっている。横へ回り込むと、短い径間には不釣り合いなほどの極太桁に驚く。ウッソォー!と声に出るくらい太い。おまけにその上に載っている橋板も極厚である。これだけの極厚橋板なら十分輪石アーチが可能なほどである。写真ではどちらも太いのでそれ程の厚には感じないかもしれないが、数々の太鼓橋を見て来た私にはかなり異様に映る。
それにしても、志氏をしでと読むとは、超難読部類に入るでしょう。
12.大宮神明社参道橋
四日市市日永1丁目12
近鉄内部線日永駅の北東300mほどの所に大宮神明社がある。参道中程に白っぽい桁橋が見えている。近づいて良く見ると、3枚石桁を微妙に幅方向に広げて置き直し、隙間をモルタルで埋めて車が通行できるように拡幅したものと思われる。タイヤが通過するのは必然的に両端の石桁の上となるようで、良くぞRCに架け替えなかったものだと感心する。
2015.07.04(土)くもり・小雨 明日孫娘の幼稚園のお祭りに参加するために愛知へと向かう。天気は悪いのであまり多くを望まず、確定情報にプラスして怪しいと思われる所数ヶ所をピックアップして、まずは鈴鹿市白子駅の海側を目指す。
14.延喜式耳常神社参道橋
太鼓桁
四日市市下之宮町
鈴鹿市を後にして、さらに北上を続け、富田駅の北を目指す。そこに延喜式内耳常神社と言うのがある。参道入口に小さいがガッチリとした太鼓橋が架かっている。今日はここの屋根の下で雨を除けながら、藪蚊を追い払いながらパンを食す。
耳常神社-龍
15.西富田町橋 四日市市西富田町
耳常神社でパンを食していて気が付いたのだが、耳常神社より先に駅近の怪しげな所をチェックするのを忘れていることに気付き、やおら戻ることにする。ついでに若宮八幡神社で肩透かしを食らい、NAVIに案内されるままに細道を進むと、何やら前方に明らかに桁橋と思われる筋が何本も見えて来るではないか。何とこれが石桁橋である。こんな形でこんな所に石桁が残されているのは珍しいと思う。訪問の順番を間違えなければ、まずは巡り会うことも無かったろうと、何となくニヤリ。
2015.07.06(月)雨 予定では、幼稚園行事が終わるとその日のうちに奈良へ戻るつもりであったが、孫娘がどうしても帰してくれなくて、ダメダメを連発し、最後は泣き顔になって今日も明日もずーっと泊まって行けと言う。そこで止むを得ず日曜日も泊まって、月末の再会を約束してしぶしぶ納得してもらい今日の戻りとなった次第。おかげで、F1英国GPは見ることができなかった。トホホ。しかして、今日は朝からショボショボ雨。おまけに週明けの月曜日。ひしめき合う大トラック軍団の壁の隙間を縫うようにしてR23を西へ向かう。四日市の中心部を抜ける頃、雨脚が強くなり、また若干寒くもあったので、高架の下で雨宿りをしつつ1枚着込み、パンを食す。ついでにそろそろR1への分岐点のはずだがとNAVI画面を確認すると、昨日予定を間違えて行き忘れていた海山道稲荷神社を示す旗が目に入る。何と直ぐそこである。急ぐ旅でもないので寄ってみることに。
16.海山道稲荷神社の石橋
2径間桁  みやまどう
四日市市海山道町1丁目
海山道駅の東は広大な工場群だが、おそらく昔は駅前が海岸線だったのではないかと思われる。その海山道駅の西側出口は要するに海山道稲荷神社の入口である。左手の建物の裏手にひょうたん型の池と思われる一画がある。その中央くびれの位置に1枚桁と2枚桁が置かれている。航空写真でも見えていて以前から気になっていたのだが、やっと石桁であることを確認することができた。
24.西勝寺門前橋 四日市市智積町 ちしゃく
そして、西勝寺へとやって来た。門前にはいい感じで水路が流れている。見ると、大きな緋鯉・真鯉がいっぱい泳いでいる。門前には立派な円弧桁橋が架かっている。その直ぐそばにはお休み処と言うのがあり、大きな案内板がある。それによると、この水路は、智積養水と言うらしい。さらに、この少し北の方には石橋があると記されている。占め占めと思い、早速行ってみる。確かに地図の通りの場所に橋はあった。が、下を覗き込むも石橋では無かった。