平成22918日(土)快晴。今日は3連休の初日。すがすがしい朝である。榛原から名張にかけては寒いぐらいである。今日は、走る。とにかく走る。関ヶ原でM宅氏に1年振りの再会を果たし、来年の再会を約し、東へ走る。中部地方の神社太鼓橋の8回目の探索。これが今夏の最後の遠征となる。今日の目標は、長滝白山神社である。岐南ICR21と別れ、R156を北上する。長良川沿いに北上するR156は実に快適である。
1.長滝白山神社参道橋 郡上市白鳥町長滝
2径間太鼓桁
郡上八幡を右に見てさらに北上するとやがて白鳥町である。長良川を西へ越えて尚も北上するとやっと長滝地区。急に寂しくなる。長良川鉄道白山長滝駅の隣から白山神社の参道が始まる。鳥居の向こうに小さく太鼓橋の盛り上がりが見えている。それは流れ下る小さな谷筋を跨いで架かっている。太鼓桁と橋板と高欄が織り成す4条のアーチは見事だ。太鼓桁は3条入っており、横幅は広いが長さがわずかなので、上から見下ろすと実にきれいな太鼓形をしている。ここには嫌味な通せんぼも無い。惜しむらくは、横にある添橋が石桁であって欲しかった。境内には石橋として計上しても良さそうなのがあるが、それらは無視。今日のファーストショットは1331630に奈良の自宅を出てからちょうど7時間後である。7時間ほとんど休み無く走って来たが、疲れはほとんど感じない。ここで昼食のパンを食し、コーヒーを飲み干す。滞在時間は25分。
3.美並白山神社参道橋 郡上市美並町白山
石アーチ
R156をグングン下る。わずか2時間前に北上したばかりだが、下りに入ると見える景色がまるで変わる。やがて、視界の左隅に何やら白いアーチのようなものが見えたような気がして、急ブレーキを掛ける。行きしなには、長良川の簗に気を取られて全く気付かなかったのだが、とにかくチェックをしてみる。まさかとは思うが、側面から見るとまんま石造りアーチ橋である。表に回ると白山神社とある。参道橋である。幸運なことに、堤防法面の中段には簡単に降りることができる。やや輪石の厚みが薄いが、形式的には石造りアーチ橋そのものである。RCはどこにも見当たらない。ということで、私はこの橋を石造りアーチ橋として計上することにする。いわゆる現代版石造りアーチ橋である。輪石は全て1枚物。壁石も整然とした平行積み。輪石と接する面、特に要石周辺の処理が見事。
2.慈恩禅寺参道橋 郡上市八幡町島谷
郡上市に寄ってみる。郡上八幡城の下辺りから見下ろす郡上八幡の町並みは、まるで箱庭のようだ。吉田川沿いに瓦屋根が延々と続いている。しっとり落ち着いたという形容がぴったりするいい街である。八幡城の川を挟んで真南側に慈恩禅寺というのがある。その門を入った所に小さいがしっかりした円弧気味桁橋が架かっている。飾り気が無いのが寺の雰囲気と似合っていて好ましい。最勝寺には何故か寄るのを忘れてしまった。