R161を北上し一旦敦賀市内に入る。ここからR27を西へ向かい、日本海が見える所でR33に右折、北へ向かう。左手にはエメラルドグリーンの独特の色合いの静かな若狭湾が広がっている。やがて前方に特徴的な橋が見えて来る。丹生の湾口に架かる関電美浜原発への進入路である。これを左に見てさらに先へ進み、R141が海岸から離れると直ぐに右手細道に入る。目の前に立ちふさがるように木立の壁があるのだが、なんだか様子がおかしい。木立の中は辺り一面山土に覆われていて、いわゆる木立の間に生えているはずの下草が全く無い荒涼とした世界が広がっている。丹生神社があるはずなのだがと、良ーく見渡すと左手に鳥居がポツンと立っている。たぶん、私の勝手な想像だが、極々最近、土砂崩れが起こったに違いないと思う。じゃ、石橋があるはずなのだがと、鳥居の下を本殿に向かって進むと、確かに石橋はあった。しかし、それは土砂の中から掘り出されたような、情けない状態である。 |