2012.1.15(日)晴。先週に続き東北道羽生ICで降りる。そして西へ向かう。今日は先週確認できなかった行田市の北河原用水元圦をチェックした後、熊谷市に向かうことにする。
1.北河原用水元圦  もといり 行田市北河原
レンガアーチ樋門
先週とは逆にR59を東から西へ向かう。R59北河原交差点からR83に左折、その先用水路の手前を右折、上流へ向かう。すると直ぐにレンガアーチが見えて来る。北河原用水元圦である。きたがわらようすいもといり、と読む。先週あれほど探しても分からなかったのに、今日は正に一直線。迷う事無く到達である。用水路表面は凍っている。中条堤を越えて上流側に回ると小さな2連アーチが見える。1枚ゲートにすると大きく・ごつくなるので2枚ゲートにしたものと思われる。ただし、これはどう見ても左右で裏表のように見える。果たして、実際のところはどうなのか。
2.杣殿樋管 そまどの 行田市持田
レンガ樋門
熊谷市小八林の桁橋を後にしてR66で荒川を東へ越える。この橋が実に長い。その先R17に左折、熊谷方向へ向かう。やがてR257へ右折、北へ向かう。秩父鉄道を越えてその先忍川沿いに右折、東へ向かう。直ぐに左手に八幡神社の杜。その杜が始まる所に良く見るとレンガ樋門が見えている。杣殿樋管である。ここからは近づくことができないので、遠回りして回り込むと、石桁の上にレンガ積であることが分かる。忍川から分岐した水路側にゲートがあったようなので、この水路からの逆流を防ぐ目的で設けられた樋門であることが分かる。
2012.1.28(土)晴。先週の土日は雨に降り込められて久し振りの休日であった。で、今日はまたまた羽生ICで降りる。そして西へ向かう。まずは、先の探索で発見できなかった熊谷の秋葉前堰を目指す。その後、鴻巣市から行田市へ向かう。
3.堤根の石橋  つつみね
行田市堤根
鴻巣市の榎戸堰組合用水樋管を後にして、JR吹上駅の東で踏切を北へ越える。その先、上越新幹線を潜ると左手に千手院がある。スピードが落ちたので屋根の下を見やると龍が居る。龍を撮影した後R148を先へ進む。忍川を越えた先の信号を右折、南へ向かうと直ぐに左手に水路が現われる。と、その水路の上に石桁がある。もっと探し回ることを覚悟していただけに、ラッキーである。この桁橋は現在では橋としての機能は失われている。一見すると刎ね桁のような物があるが、これはRC製のようだ。
6.辯天門樋 行田市長野-小針
レンガアーチ樋門
水城公園を後にし、前玉神社を通り過ぎ、R77からR364に入り北へ向かう。直ぐに古代蓮の里の案内板が見えて来る。そして旧忍川を越える橋の手前で、左向こうにレンガ樋門が見えている。橋を越えるとその先に珍しく辯天門樋の案内板もある。旧忍川側の翼壁は左右非対称でこちらにはゲートがある。北側の翼壁は左右対称のきれいなカーブを描いており、その造形はお見事。小さな欠円アーチがある。旧忍川からの逆流を防ぐ目的のようである。
4.前玉神社参道橋  さきたま
行田市堤根
堤根からR148に戻り東へ向かう。R17を越えてその先で左折、北へ向かう。直ぐにちょとした杜が広がる所に行き当たる。右へ回ると前玉神社がある。参道の途中に6本桁橋が架かっている。側面から見ると、かなり立派な桁石が使われていることが分かる。
前玉神社-龍 行田市堤根
今日は結婚式が行われていたようだ。邪魔をしないようにそーっと本殿に向かう。ここの本殿は古墳のような小山の上に建っている。何となく予感のようなものがあり、ダメ元で登って行くと、やっぱり龍が居た。赤い舌を出している。さらに本殿の中にも龍が居るのだが、手前の電灯が邪魔してカメラが言うことを聞かずどうしてもうまく撮影できない。
5.水城公園一枚橋 すいじょう 行田市水城公園
1枚桁
前玉神社を後にして行田市の中心部へ向かう。市役所の少し南側に水城公園というのがある。その昔、織豊時代だが、ここには忍城というのがあった。一面の沼地の中に浮かぶ水城だったようで、城へは沼地の中の一本道しか無く、北条方を攻めた秀吉軍が随分と苦労したという話を読んだ記憶がある。いつか行ってみたいと思っていた所の一つだ。現在では一面の沼地と言うのはさすがに無くなってはいるが、かなりの広さの池を中心とした公園となっている。池の中には悩ましいアーチ橋がある。中国の西湖に架かる太鼓橋を模したものと思われるが、残念ながら石板の張りぼてである。今日はここで昼食である。日当たりのいい東屋でジャムパンを食す。目の前にはカモ?が相当な数居る。ほとんどが日向ぼっこかあるいは昼寝をしている。その向こうにどうやら石桁橋が架かっているように見える。コーヒーを飲み終えて近づくと大きな青石の一枚橋であった。
7.小針落伏越 こばりおとしふせごし 行田市小針−鴻巣市赤城
レンガ樋管
辯天門樋から旧忍川沿いに下って行けば難無く発見できたと思うが、実際はそれはできない。それに、この辺りは目印が無く茫々としていて随分と探したが発見できず。一旦はあきらめたが、南へ大きく迂回して反対側(鴻巣市側)からアプローチしてみると、これが一発で到達である。全体に大柄でアーチも大きい。伏越というのは今で言うところのサイフォンのようである。土手に上がって対岸を見やるも、びっしりと煙幕のように連なるススキ?葦?に遮られて何が何やら全く分からない。数百m下流側には長野落伏越(RC製)というのもある。この後、行田市側に再び戻って探すもこちら側は発見できず。

2012.02.04行田市側から再訪。今回は地図上での場所も分かったので迷わず到達。
長野落伏越 行田市小針−鴻巣市赤城
2012.2.11(土)晴。今日は埼玉県の荒川より西側の残りのレンガ樋門を主体に巡ることにする。まずは、行田市の残りの小さな堰の撮影を済ませ、熊谷で荒川を南へ越え、R407をひたすら南へ進む。
8.堂前堰 9.松原堰
レンガ樋門 行田市皿尾
加須ICで降りてR125行田バイパスを西へ向かう。最近、このパターンが続いている。行田市総合公園を過ぎて下池守交差点で左折、南へ向かう。直ぐに皿尾の集落。秩父鉄道を目の前にして川沿いに西へ入る。その先に泉蔵院の墓地が見える。墓地敷地内の南西角に小さな堂前堰と言うのが残されている。半ば土に埋もれており水路の先も判別できないほどである。
泉蔵院の少し北の方に高太寺と言うのがある。その北西外れにも似たような松原堰と言うのがある。こちらは、現在は機能していないようだが、状態はいい。石桁が2本設けられており、非常にシンプルな堰構造が見られる。この程度の規模であれば、それほど費用もかからず、しかし、しっかりと堰としての機能は確保できるようである。ゆるくカーブを描くレンガ積みは見事である。