2011.04.10(日)晴れ。昨日買い求めたDUNLOPのスニーカーを掃いて、今日は軽快な服装で出かける。佐倉市上勝田にある2基のレンガアーチ、八街市榎戸にある小さなレンガアーチを訪ねた後佐倉まで戻り、成田市へ向かう。
1.成宗電車第1トンネル 成田市上町 かみちょう
レンガアーチ(旧成田鉄道跨線橋)
佐倉市内は桜が満開で、特に城跡は超満員である。堀端に石桁橋があるかもしれないと淡い期待を持っていたのだが、既に10km以上を歩いており、堀端まで降りる元気は無い。駅では20分程待たされる。おかげで気力も回復し、京成本線を成田市へ向かう。その昔、駅から成田山新勝寺までは成田鉄道というナローゲージの電車が走っていたことがあったようだ。その時の名残として2基のレンガアーチが今も残されている。成田駅側が成宗電車第2トンネル、門前側が成宗電車第1トンネルと名付けられている。ある説によると、第1トンネルは開削工法により、第2トンネルは地表部に墓地があるためにトンネル工法によったとのこと。実際に歩いてみると、この辺りは結構な丘陵地であり、私は場所を特定できていなかったものだから、市役所北側にある栗山公園から急坂を登って行った。そこが墓地であり、要するに偶然第2トンネルの上に出ていたのである。その先に道路へ降りる階段があり、そこから右手・左手にレンガアーチが見えている。どちらも6重アーチで、大きく見事なものである。内部は汚れ・染み出しはあるものの、まずもって良好な状態と言えるであろう。某資料より抜粋すると、第1トンネルは、径間:7.08m、内高:?、幅:12.2m
内高はいずれも約
5mと思われる。とにかく大きい。

2021.11.28 再訪
2.成宗電車第2トンネル レンガアーチ(旧成田鉄道跨線橋)
2トンネルは、径間:7.2m、内高:?、幅:40.8m。内高は約5mと思われる。
3.成田山新勝寺参道橋 成田市成田
2径間太鼓桁
噂に聞く成田山新勝寺、さすがにスケールがでかい。見事な総門、仁王門の大きな吊り提灯、その向こうに四角い池があり、太鼓橋が架かっている。径間は短い。これまで見てきたこの手の太鼓橋は、径間に関わらず決まって極太太鼓桁と相場が決まっていたものだ。ところがこの太鼓桁は本当に石桁なのかと疑ってしまいそうなほど貧弱である。まるで立派な高欄に押しつぶされそうである。これは、私にとってある種カルチャーショックである。いやいやいやーぁ、地域によってこれほどの差があるものかと改めて感心した次第。とにかく参詣客が多い。残念ながら、奥にある庭園は震災の影響で石灯篭等が倒れる危険性があるとかで立ち入り禁止となっていた。私は、ここには何基かの石桁橋があるとにらんでいただけに拍子抜けである。実際、あちこちで石灯篭や石碑が落ちた跡を見かけたので、ま、しょうがないとあきらめざるを得ない。
4.成田山新勝寺弁財天堂前橋
総門の左手に小さな池があり、島に弁財天堂がある。そこへ渡るのに桁橋が架かっている。ここも高欄の方がはるかに立派である。