2012.07.15(日)雨のちくもり。3連休の中日。朝4時には目が覚める。弘前のホテルの窓の外には、やっぱり雨。それもかなり強く降っている。今日は北の果て、むつ市まで行く予定であるが、ちょと気分が削がれる。それでも5時過ぎには起き出し、コーヒーを沸かし、朝食。6:30になって、意を決して雨の中ゆっくりと走り始める。まずは弘前城に向かう。弘前城東内門外橋のチェックを終え、降りしきる雨の中、R7を青森市へ。さらに、R4平内町を抜け、さらにR279を北へ向かう。 |
1.大湊第一水源地堰堤4連石アーチ |
4連石アーチ |
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むつ市宇田町、水源池公園 |
下北半島をひたすら北へ向かう。これが、長い。やっとの思いで11:30にむつ市の大湊第一水源地公園に到着。旧海軍の水道用の貯水池として造られたものらしい。身軽になって広い公園の中を歩いて登って行く。ここには水源としての石造り堰堤があると言う。体を温める目的もあったので適当に歩き回っていると、やがてその堰堤の石壁が見えて来た。この堰堤の石壁は見事である。もっと大きなダムを想定していたのだが、目の前にあるのは小さな小さな堰堤である。その堰堤の上部に小さな石アーチが2ヶ所+2ヶ所、合計4ヶ所口を開けている。これが、今回の主目的の一つである。本州最北端の石アーチである。この堰堤の石壁は微妙に3次元曲面をしている。中央部と両翼壁部の3面が織り成す曲面はため息が出るほど見事である。これに加えて、4ヶ所の石アーチ下部の流れ出し口の逆Rの曲面が、これまた見事。大分県竹田市の白水堰堤の石造りは見事な物だが、この大湊第一水源地の曲面も引けを取るものでは無い。雨に打たれて、はるばるこの北の地までやって来た甲斐があると言うものだ。 |
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2.大湊第一水源地第一引込口石アーチ |
この堰堤から流れ下った水は、途中水路が二股になっており脇水路にも流れ込むようなしかけとなっている。そこにも小さいが見事な石アーチがある。第一引込口と言うらしいのだが、何の目的で設けられたのかは想像できない。この周辺の石造りも見事である。撮影をしていると上の方からカメラを持った男性が近づいて来る。まさか、こんな物を撮影に来る人に会えるなんて全くの想定外だったのだが、大学の先生ですか?と気軽に声を掛けて来る。それを見て私もハハーンと点頭するものを感じる。この人は私と同類だ。と、思うた途端、一気に打ち解けて、後は初対面とは思えないほど話しが弾む。ダム専門で訪ね歩いているとのこと。氏によると、この石積は九州の石工によるものとか。これだから、世の中面白い。 |
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