昭和新山 |
有珠郡壮瞥町昭和新山 |
 |
大分・奈良・大阪・岩手と散らばっている兄弟姉妹・甥・子が、珍しくもこの札幌の地で一堂に会すことになった。結婚式の翌日は、一同レンタカーに乗り込み、時間の許す限り近くを巡ることにした。期せずして目的地が一致したのが、何故かこの昭和新山。想像していたのと実際とでは大きな違いがあったが、正に怒迫力!!実に生々しい地球の息吹を感じる光景である。百聞は一見に如かず、とは良く言ったもんである。
これを見ただけで北海道に来た甲斐があった!!と、一同大満足。 |
 |

有珠山へと登るロープウェイからは見下ろす形となります。
正に異様な光景。元は畑だったと言うから驚きです。 |
 |
 |
 |

05が昭和新山、でも、メインは有珠山と洞爺湖。奥に見えるのが羊蹄山 |
登別温泉地獄谷 |
登別市登別温泉町 |
 |
室蘭市で行列ができると言う大王ラーメン屋(カレーラーメンが有名)で我々の前に並んでいた子供が登別温泉地獄谷には鬼が居たよ、この一言で、じゃぁ、どうせ戻り道だし、登別温泉に行ってみよう。 |
 |
 |
 |

温泉天国の大分出身者としては、温泉と地獄はどこにでもあるので、この地獄を見てもそれほどの感動は湧かないのが正直なところ。で、私の目が点になったのは地獄谷を囲む周囲の崖の浸食地形でした。地獄を乗り越えて近くまで行ってみたい!! |
 |
樽前山 |
苫小牧市樽前 |
 |
登別を後にして延々と海沿いを走るR36を東へ向かう。しばらくすると左前方に黒茶色の焼け焦げたような地肌の雄大な山が見えて来る。写真では今一だが、実際は相当な迫力がある。火山地形が大好きな一同、俄然色めき立つ。こういう時、スマホやタブレットと言うのは実に便利なもので、ピャッピャッと右手を動かすと、樽前山だと直ぐに分かる。で、中央の奇妙な塊は想像通りの溶岩ドーム。上空からの写真まで出て来る。 |
 |
 |
 |

帰りの飛行機の中からバッチリ見えました。向こうは支笏湖 |

溶岩ドームです。バリバリの現役 |
北海道大学ポプラ並木 |
札幌市北区北12条西10丁目 |
 |
札幌に別れを告げる前に、北海道大学まで足を延ばしました。目的はクラークさんに会うことです。この北大の広いこと広いこと。一面木々が覆い尽くし、その合間に校舎がひっそりと建っている、そんな感じです。都心の大学からは想像もつかない世界が広がっています。こんな環境で勉強したら、大志を抱くかもしれませんね。
無事にクラークさんには会えたのですが、姉が、そーじゃ、北大にはポプラ並木があるんじゃわ!この一言で一同ポプラ並木を探し始めます。構内を歩いている人に聞いても、たぶん、もっと向こうだと思いますが、はっきりしたことは・・・、関心が無いのか誰も場所を知りません。で、やっと案内板を発見。行ってみると、要するに西の外れで、わざわざ来るような場所でした。観光客は知っていても、今時の学生は全く知らない人も多いのかもしれませんね。 |

ポプラの木は初めて見ます。普通の木は、枝は横に延びますが、ポプラは真っ直ぐ上に延びています。まず、九州ではお目にかかれない光景です。これも百聞は一見に如かず、ですね |
 |
今回の函館・札幌の旅は、結果的に十分満足の行くものになりました。前半は一人旅でしたが、後半はいわゆる身内によるワイワイガヤガヤのレンタカー移動でした。札幌からはひたすらR230を走り洞爺湖まで。戻りは太平洋沿いを苫小牧まで。そして、次は千歳空港まで。そこから先は雨の中を高速で札幌市内まで。7人乗りレンタカーに6人乗車。ガソリン代・高速代まで含めて合計で約16,000円也。
天気は今一でしたが、定山渓の見事な黄葉から始まり、その後は必然的に火山地形・温泉地を巡る形になりました。唯一、火山地形とは異なり、西側から眺めた室蘭の鉄錆びた情景は衝撃的でした。コンビナート有り・製鉄所有りで、正に近代日本を支えて来た工場群が今ではそれなりに寂れており、何となく物悲しさを含んだ光景が今でも網膜に焼き付いています。
余談ですが、昨今、JR北海道の様々な問題が連日TV・新聞紙上を賑わしています。私も函館から札幌までスーパー北斗13号と言うのに乗りました。これが揺れるんです。半端じゃないほど揺れました。いわゆる横滑りですね。ツイスト運動あるいはスゥエイ・ヨー運動と言えば工学系・船舶運動学系の人には想像できるかもしれません。これって、今問題になっているレールスパンが広がっていることが原因だと思います。スパンが一定していないことが大元に有り、はたまた、地盤の不同沈下も拍車を掛け、これに車体のバネ系が同調し、あの不気味なツイスト運動になっているんでしょう。JR北海道の管理体制がやり玉に挙げられていますが、思うに、あの広大な北海道で、全ての路線をビシッと維持管理するのは至難の業ではないかと思います。金と労力を投入すれば何とかなるとは思いますが、それだけの物量をつぎ込んでしまえば、そもそもJR北海道の経営が成り立たないのではと下司の勘繰りをしてしまいます。私は、JR北海道の肩を持つわけではありませんが、マスコミは厳しく突っ込みますが、これは相当深刻な問題を含んでいると思います。一言で言えば、言うは易し、行うは難し、です。少しでも改善されればと願うのみです。 |